イタリア、アメリカ合作の映画である。
カナダ、ニューファンドランド島沖合。
海洋生物学者のレイチェルは、イルカやシャチなどの生態を研究するため、海に潜っていた。
そこに、巨大なサメが現れて、彼女に近づいてきた。
近くにいた漁船の船長ノーランは、巨大ザメを生け捕りにして水族館へ売るため、銛の用意をして接近した。
ボートに乗ってたレイチェルの助手ケンが、レイチェルを守るために漁船の前を横切る。
その後、シャチがサメに体当たりした。
傷を負ったサメは、逃げた。
レイチェルは、大学でシャチの生態についての講義をした。
シャチは、ラテン語で冥府の魔物を意味する「オルカ」 とも呼ばれる。
非常に頭が良く、多くの言語を持っている。
また、妊娠四カ月目の胎児はヒトとそっくりで、手には五本の指が見られる。
さらに、家族を大切にし、強い復讐心を持っている。
ノーランは、シャチを生け捕りにしてひと儲けすることを、たくらんでいた。
彼は、レイチェルの警告を無視して、シャチを獲りに出た。
ノーランは、群れの中の大きなオスに、麻酔の入った銛を打ち込んだ。
銛はオスの背びれを掠めて、隣のメスに命中した。
傷ついたメスは、自ら命を絶つために、船のスクリューへ身体を押しつける。
ノーランはエンジンを切り、シャチを釣り上げた。
するとシャチは、悲痛な声を出して、胎児を産み落とした。
オスのシャチは、その様子をじっと見ていた。
やがてオスは、船に体当たりを始めた。
ノーランが船員のノバックに、釣り上げたメスを逃がせと命令する。
ノバックがロープを切った時、オスがノバックに喰らい付き、海に消えた。
オスの復讐が、始まったのだった。
人間が復讐するように仇を追い詰めていくのが、恐ろしい。
胎児を産み落とすシーンは、凄惨としか言いようがない。