三船敏郎主演、日本の時代劇である。
天保年間。
浪人の鎬刀三郎は、古寺で「からす」 と呼ばれる武士と会っていた。
からすから密命を受け、当座の小遣いを受け取った彼は、指定された「亀屋」 に入った。
そこで書状を受け取ると、「三」 と書かれていた。
それは、「三州峠に行き、何かが起きるまで待て。斬るか斬らないかは貴殿の判断に任せる。」 という暗号だ。
三州峠へ向かう途中、彼は「おくに」 という女を助け、連れだって旅を続けた。
途中おくには、麓にある茶屋で働くことになり、鎬刀三郎は三州峠に着いた。
渡世人の弥太郎が茶屋で一休みしていると、ここの納屋に住んでいる玄哲という名の医者が、兎を二羽捕まえて帰ってきた。
そこに、盗人を捕まえた役人の伊吹兵馬が、入ってきた。
二人とも、大怪我をしていて、その場で気を失ってしまう。
玄哲は、元医者なのだが、役人と関わりたくない。
それは、渡世人の弥太郎も同じだ。
このまま死なせて、捨ててしまおうとなった時、鎬刀三郎が入ってきた。
彼の指示に従って、二人は治療を受け、寝かされた。
三船敏郎、勝新太郎、中村錦之助、石原裕次郎、浅岡ルリ子と、オールスターキャストの作品だ。
音楽も含め、西部劇ぽく仕上げている。
主役級の役者を揃えているので、全体が霞んでしまって、失敗作だ。
勿体ない。
脚本が悪いので、俳優を活かし切れていないのだ。
話自体、小さい。
しょぼい作品だ。