勝新太郎主演、日本の時代劇映画である。
ヤクザものたちが浪人に仕事を頼んだ。
浪人は、前から歩いてきた男を、すれ違いざまに斬った。
そのまま歩き去る浪人は、座頭市とすれ違った。
ヤクザ者たちは、斬られた男から財布を抜き取ろうとしていた。
そこに出くわした座頭市は、ヤクザ者たちを斬り捨てた。
男は為吉と名乗り、大金が入った財布を「太一に」と言って、こと切れた。
旅を続ける座頭市は、盲目の琵琶法師に出会った。
琵琶法師は、祭がある上州一宮宿に行くという。
店を営んでいる老婆は為吉の母であり、道で出会った元気な少年が太一だった。
座頭市は老婆に預かった財布を手渡し、為吉は元気にやっていると告げた。
一宮宿はヤクザ者のいない平和な宿場町だったのだが、最近、板鼻の権蔵一家がやってきて、商人から大金を巻き上げているという。
夜。
座頭市は太一に案内してもらって、雷太鼓を見に出かけた。
その帰り、権蔵の手下たちに絡まれた。
この作品は、全体に悲しさが流れていて、観終わった後の爽快感が無い。