アメリカのアニメーション映画である。
劇場支配人バスター・ムーンが経営する「ニュー・ムーン劇場」は、連日、大盛況だ。
ある日、メディア界の大物ジミー・クリスタルの秘書でタレントスカウトのスーキー・レーンが、劇場に来ていた。
客席に彼女がいるのを見つけたバスターは、大喜びだ。
しかし彼女は、途中で席を立ってしまった。
バスターは彼女を追いかけて、何が悪かったのか聞いた。
彼女は、「メジャーでは通用しない」と言い放って、去っていった。
バスターには夢があった。
いつかレッド・ショア・シティの「クリスタル・タワー・シアター」で、ステージを開催したいという夢だ。
バスターは、劇団員のロジータ、ジョニー、ミーナ、グンター、ソロ歌手のアッシュ、事務員のミス・クローリーを連れて、クリスタルタル・エンターテイメント社を訪れた。
そこで一行は清掃員に変装して、社内に潜り込み、オーディション会場に向かった。
ジミー・クリスタルは、参加者を次々に落としていた。
バスターたちは、運良く、飛び込みでオーディションを受けることができたが、落とされた。
咄嗟にバスターが、伝説のロック歌手クレイ・キャロウェイの名前を出した。
ジミーは、それに食いついた。
この作品の見所は、ラストのステージシーンである。
アニメーションならではの超豪華、ファンタジックなステージが繰り広げられている。
吹き替えは、歌唱力を主にした人選なので、声優としては素人ばかりだ。
サブキャラにプロが混じっているから、余計に素人の棒読みが目立つ。
それゆえに、物語の進行にはイライラさせられる。
ラストのステージを良きものにするには、仕方がないのかもしれない。