古谷一行主演、日本のテレビ映画である。
雨の夜。
レインコートを着た山内君子が、姉を頼って川島学園に逃げ込んできた。
君子は傷害事件を起こして、警察に追われていると言う。
次姉の里枝が話を聞こうとしたとき、長姉の夏代が入ってきて、君子を別室に連れて行った。
翌日、里枝が起きてくると、君子の姿がなかった。
夏代は、また家出したのだろうと言い、捜索願いを出そうと言う里枝を制止した。
川島学園の理事長をしている夏代には、君子よりも体裁の方が大事なのだ。
3ヶ月後。
岡山の美術品店で、女性の腐乱死体が見つかった。
そばには、店を借りていた野口慎吾という男の手紙があった。
そこには、死体は葉山京子という女性で、行き倒れていたところを助けて連れてきたのだが、そのまま亡くなったのだと書かれていた。
そして、デスマスクが落ちていた。
岡山県警の等々力警部は、事件を相談するため、金田一耕助を訪ねて上京した。
デスマスクから復元した顔は、指名手配中の山内君子と一致した。
その頃、川島夏代のところに、デスマスクが送られてきた。
それは、君子の顔だった。
心臓の悪い夏代は、ショックで発作を起こした。
その夜、夏代の部屋に君子らしい姿の人物が来た。
夏代が気付くと、それは、逃げ去った。
この作品は、いくつか納得のいかない部分がある。