古谷一行主演、日本の映画である。
戦後間もない頃、駆け出しの私立探偵・金田一耕助は、恩人である久保銀造に呼ばれて岡山にやってきた。
銀蔵の姪・克子が嫁ぐため、結婚式に呼ばれたのだ。
親を亡くした克子は、銀蔵にとって娘同然だった。
嫁ぎ先は、旧家の一柳家だ。
江戸時代には、宿場の本陣であった名家である。
一柳家には、先代の未亡人・糸子、三男の三郎、次女の鈴子が暮らしている。
結婚式は滞りなく進行し、鈴子が琴を披露した後、お開きとなった。
深夜。
離れの方から悲鳴が聞こえてきた。
金田一たちは、離れに急いだ。
庭に、日本刀が突き刺さっていた。
離れは、入り口も雨戸も閉まっていて、中に入ることができない。
三郎が鉈を持ってきて、雨戸を破った。
賢蔵と克子が血まみれになって死んでおり、壁には三本指の血痕があった。
出入りできるところは全て閉まっていて、完全な密室だった。
この作品は、早々に犯人の目星がつく。
古谷一行が、若い。