古谷一行主演、日本のテレビ映画である。
金田一耕助のもとに、信州の射水に住む矢部杢衛という人物から手紙が届いた。
さる人物について調査してもらいたいという、仕事の依頼だ。
射水では、ブラジルのコーヒー王の養女になったマリーナ・ゴンザレス、日本名鮎川マリが母の君江と共に滞在していて、ニュースになっていた。
出発当日の朝、射水に来るなという脅迫状が届いた。
耕助は、届いた二通の手紙を持って射水に向かった。
耕助が汽車の中で向かいに座った客と話していると、「射水」と聞いて、顔に傷のある男が話しかけてきた。
射水では、古くからの名家である矢部と玉造の家が、対立していた。
23年前、矢部杢衛の次男・瑛二が、鍾乳洞で殺された。
話しかけてきた男が、英二の死体を発見したのだという。
犯人は、英二と駆け落ちしようとしていた玉造家の娘・朋子で、殺害の後、底なし井戸に飛び込んで自殺したのだった。
汽車が射水に到着した。
耕助が矢部家に向かう途中、教会の前で大勢が集まっていた。
ブラジル帰りの鮎川君江が、教会にお参りして、出てくるところだった。
君江は娘のマリとともに、玉造家に滞在している。
出てきた君江を見て、汽車で会った傷のある男が「朋子 !! 」と叫んだ。
この作品は、たくさん人が死ぬ割には、あっさりしている。