古谷一行主演、日本のテレビ映画である。
休暇中の金田一耕助は、日和警部に誘われて、岡山県合田村の温泉宿「熊の湯」を訪れた。
日和は耕助を滝に案内して、300年前に起きた一揆の話をした。
一揆の最中、名主の鎌田十右衛門が殺されて首を切られ、滝の岩の上に晒された。
その時から、その岩を「獄門岩」と呼ぶようになった。
胴体は下流にある淵で見つかり、そこは「首無しの淵」と呼ばれている。
その後、二人が温泉に浸かって寛いでいると、別の客が昨年の殺人事件の話を始めた。
その事件は解決しておらず、耕助は日和に呼ばれた理由を察した。
日和は、事件を説明した。
昨年、「熊の湯」の婿養子・蓮池達夫が殺され、首が獄門岩に晒された。
胴体の方は、首無しの淵で見つかった。
その様子は、300年前の事件と同じだった。
その後、達夫の妻の道子が投身自殺した。
耕助は、俄然、興味を持った。
翌日、宿に泊まっていた考古学者の里村恭三が殺され、獄門岩に首が晒された。
この作品は、横溝正史の「首」を原作にしている。
犯人がわかりやすい。