captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

ノア 約束の舟

ラッセル・クロウ主演、アメリカの映画である。

 

禁断の果実を食べてエデンの園を追放されたアダムとイブには、カイン、アベル、セトの3人の息子がいた。

 

カインはアベルを殺した。

 

カインの子孫は、神に見放された堕天使たちの力を借りて、文明を築いた。

 

いつしか、カインの子孫たちは、堕天使を裏切って倒してしまう。

 

セトの子孫は、神の創造物を大切に守ってきた。

 

セトの子孫であるメトシェラの孫ノアは、幼いころ、父をカインの子孫ドバル・カインに殺された。

 

ノアは成人し、妻ナーマとの間に3人の息子、セム、ハム、ヤフェトを授かった。

 

ある日ノアは、夢で神の啓示を受けた。

 

洪水が起きて、生き物が全滅するという夢だった。

 

ノアは、祖父メトシェラに会うために、家族を連れて旅に出た。

 

途中、人々が虐殺された村を通った。

 

そこで、怪我をしているが生き残っていた少女を見つけ、手当てをした。

 

その時、盗賊たちが襲いかかってきた。

 

ノアたちは、少女を連れて逃げるが、敵は大勢いる。

 

突然、岩の巨人が立ち上がり、ノアたちを連れ去った。

 

岩の巨人はオグという名の堕天使で、かつてメトシェラに助けられた見張りの天使のひとりだた。

 

ノアは、無事メトシェラに会うことができた。

 

メトシェラから託された種を植えると、水が湧き、瞬く間に森ができた。

 

ノアたちを訝っていた他の堕天使たちも、神の奇跡だとして、ノアを信じるようになる。

 

そして、箱舟造りを手伝った。

 

多くの人に知られている、旧約聖書「創世記」 の一説をもとにして製作されたものだから、オリジナリティを出すための苦労の跡がうかがえる。

 

信じている人にとっては、史実なのだから、無闇な変更ができない。

 

余計な手を加えれば加えるほど、ドラマチックさが失せていき、安っぽくなっていく。

 

とても残念な仕上がりだ。

 

ノアの箱舟ということで、誰しもが、大洪水のスペクタクルを期待するだろう。

 

しかしこの作品は、ノアの葛藤というちっぽけなテーマになっている。

 

岩の巨人 ( CG ) も、「ロード・オブ・ザ・リング」 の方が、出来がいい。