日本のアニメーション映画である。
3年生の田中あすかが小学生の頃の夏。
あすかが一人で家にいると、大きな段ボールに入った荷物が届いた。
中にはユーフォニアムが入っていて、あすかへの手紙とノートが添えられていた。
北宇治高校吹奏楽部は、関西大会に出場した。
演奏前に、副部長の田中あすかが手を挙げた。
彼女は部員たちに、「ここで終わりたくない。全国大会へ行って北宇治の音を響かせたい。」と、強く言い放った。
部員たちも、大きな声で応えた。
北宇治高校吹奏楽部は、全国大会出場を果たした。
大会前の文化祭。
黄前久美子たち部員は緊張していた。
あすかは、久美子をリラックスさせようとふざけた。
嬉しそうなあすかに、久美子は「本当に吹奏楽が好きなんですね。」と言った。
あすかは、それはどうかなと答えながら、久美子にユーフォが好きなのか尋ねた。
久美子は、咄嗟に答えられなかった。
そして、コンクールなんてどうでもいいくらいユーフォが好きだ、と言うあすかの表情が、久美子には冷たく感じられた。
文化祭が終わり、吹奏楽部の合宿が始まった。
朝の発声練習から始まり、ハードなメニューが続く。
特に、課題曲と自由曲を10回連続で演奏する「10回通し」を終えると、みんなヘトヘトだ。
顧問の滝先生が「20分休憩」と声をかると、あすかは外に練習に出た。
その夜、久美子はいろいろ考えることがあって、よく眠れなかった。
早朝、久美子はユーフォを持って外に出た。
しばらく歩いていると、ユーフォの演奏が聞こえてきた。
あすかだった。
劇場版シリーズ第二作である。
脚本がよく練られていて、今回も素晴らしい。
心が震える作品だ。