captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。

榮倉奈々安田顕主演、日本の映画である。

 

中年サラリーマンの加賀美じゅんは、結婚して三年目になる日が近づき、悶々としていた。

 

前妻が三年目に突然家を出て、離婚したのだった。

 

今の妻ちえと再婚するにあたって、三年過ぎた時にこの間結婚生活を続けるかどうか確認する、と約束していた。

 

そんなある日。

 

じゅんが帰宅すると、ちえが口から血を流して倒れていた。

 

ちえを揺すっても反応がなく、じゅんは救急車を呼ぼうと電話したのだが、慌てて117番にしてしまった。

 

動揺した彼に、ちえは大喜びだった。

 

翌日、職場でじゅんは同僚の佐野壮馬に、昨夜のことを話した。

 

佐野は、二人の仲の良さを羨ましがった。

 

その日、じゅんが帰宅すると、ちえはワニに頭を食われて倒れていた。

 

その後も、ちえの死んだふりは続いた。

 

佐野に相談すると、「何か言いたいことがあるのでは」という。

 

ある時、じゅんはちえに合わせてみればいいのでは、と思って演技した。

 

その日のちえは、矢を全身に受けて死んだ落武者だった。

 

じゅんは駆け寄って、「おやかた様〜」と泣いた。

 

 

この作品は、夫婦関係をコミカルに描いたものだが、芯はしっかりしている。

 

ちえのような妻がいれば、毎日が楽しくて仕方がないと思うのだが、当事者になると悩むのかもしれない。

 

とてもいい作品だ。