日本人女性サチエは、小さな飲食店「かもめ食堂」を開いた。
お客さんは、一人も来ない。
三人組のおばさんが中を覗いて、ひそひそ話をして去っていく。
サチエは、コップを磨くだけの日々だ。
ある日、日本に憧れているトンミ・ヒルネンという名の青年が来た。
彼はコーヒーを注文したあと、「ガッチャマン」の歌詞を教えてくれと言った。
サチエは、どうしても思い出せなかった。
その後サチエは、図書館に行った時、日本人の女性を見かけた。
サチエが彼女にガッチャマンの歌詞を聞いたところ、教えてくれた。
彼女はミドリという名で、世界地図を広げて指さしたところが、たまたまフィンランドだったから旅行に来たのだという。
なんだか面白そうなので、サチエはミドリを自宅に招いた。
その日からミドリはサチエの家に住むことになった。
一人の男性客が来て、コーヒーを飲んだ。
その後、彼はサチエに、もっと美味しい淹れ方を教えた。
ミドリは店を手伝うようになった。
ゆったりと時間が流れていく作品だ。
北欧の生活に憧れる人の気持ちが、なんとなく分かる。
主演の小林聡美が、さっぱりしていて、いい。