イタリアの映画である。
フェニーチェ劇場ではオペラが上演され、イタリア人だけでなく、オーストリアの将校たちも観劇に来ていた。
ここでオーストリアのフランツ・マーラー中尉と、反占領軍を組織するイタリア人ロベルト・ウッソーニ伯爵との決闘騒ぎになった。
桟敷席にいたロベルトのいとこであるリヴィア・セルビエーリ伯爵夫人は、フランツを呼び寄せて、決闘をしないように頼んだ。
フランツは、はなから決闘などする気はなく、ロベルトを逮捕させた。
ロベルトは一年の流刑になった。
その後、フランツはリヴィアを追いかけるようになった。
貞淑な妻だった彼女だが、フランツの思いを悩むようになった。
そして、彼女はオーストリア軍の兵舎を訪ね、フランツと一夜を共にした。
その後二人は、運河沿いのアパルトマンで逢瀬を重ねるようになった。
ある日、フランツが来なかった。
リヴィアは兵舎を訪ねて、そこにいた兵士から、フランツの女遊びについて聞かされた。
彼女が気を落として家に帰ると、夫がヴェネチアを離れる準備をしていた。
中年女の悲しい恋の物語。