アメリカの映画である。
ニューヨーク。
ライブハウスで歌っている男性が、ソファに座っている知人女性グレタを紹介し、ステージにあげた。
彼女は、ギターを弾きながら歌い始めた。
客の男性が一人、笑顔で聴いていた。
音楽プロデューサーのダンは、妻ミリアムと離婚し、月に一度だけ娘と会っている。
その日、ダンは学校へ娘のバイオレットを迎えに行った。
帰宅の途中、娘を連れた彼は、会社に寄った。
彼は、サウルと一緒に音楽レーベルを設立していた。
しかし、二人の経営方針が合わない。
この日、サウルはダンをクビにした。
ダンはバイオレットと一緒にバーに入り、ビールを飲んだ。
飲んだ後、お金が無いことに気づいた彼は、逃げ出した。
店主が追いかけてきて、彼を殴った。
娘を自宅に送り、ミリアムに子育てのことで罵られ、帰ろうとすると車のエンジンがかからない。
落ち込んだまま、ふらふらと冒頭のライブハウスに入ったのだった。
そこで、グレタの歌を聴いたのだ。
ギター一本で歌っているはずなのに、音楽プロデューサーの彼の耳には、ドラムスやバイオリンなど他の幾つもの楽器による完全なアレンジとして聴こえていた。
そして彼女をスカウトした。
彼女は、一晩考えると、返事した。
シンガーソングライターのグレタは、恋人デイブが作曲した曲が映画の挿入歌に採用されたことで、彼と一緒にイギリスからニューヨークにやってきたのだった。
いい音楽が聴ける作品だ。
前半の構成が、面白い。