加藤小夏主演、日本の映画である。
冒頭。
幼い女の子が父に連れられ、スーパーで買い物をしている。
安い方がいいという女の子に、父は、そうとは限らないんだよと答えた。
その少女・高橋アサミは、高校3年生になった。
父・陽一郎は、すでに他界している。
政治経済の授業で、先生がアベノミクスについて説明していた。
アサミは、教科書を立てて、早弁。
それが見つかって叱られたが、「失敗した政策を説明してもらって、何になるのか」と、アサミは反論した。
そして、長く続いているデフレについて説明し、女性教師・音先生をやりこめた。
その後、進路相談室に呼び出されたアサミは、先ほどの授業のことで男性教師・鬼頭先生に怒鳴られた。
しかし、ここでも経済の事実について持論を展開し、鬼頭先生をやりこめた。
父が財務官僚だったこともあり、アサミは現在の経済について、かなり勉強していた。
アサミは、父が他界した後、親戚の長内銀次郎・美津子夫妻に、世話になっている。
二人は、商店街で食堂を営んでいた。
近くに大型店ができたため、商店街は寂れていく一方だ。
アサミは、夏祭りで商店街を盛り上げようと考えていた。
女子高生が、経済について大人を論破していくところは、痛快だ。
ただ、マスコミに洗脳されてしまっている人が観たら、不愉快に感じるだろう。