イギリスの映画である。
スコットランドの小さな港町グリーゴック。
幼いフランキーは、母リジーと祖母ネルとの3人でこの街に引っ越してきた。
父親の暴力から逃れるため、各地を転々としている。
フランキーは、父の暴力のせいで、乳児の時から耳が不自由だ。
今は、読唇術を使って、相手の言うことを読み取っている。
彼には、父親の記憶が全くない。
母は、「父はアクラ号で世界中を航海している船乗りだ」と、嘘をついている。
父と会いたがっているフランキーのために、彼女は私書箱を作り、父のふりをして彼と文通していた。
フランキーが9歳の時、アクラ号が、この町に寄港することになった。
フランキーは、ついに父親に会えると大喜びだ。
嘘がバレるのを恐れたリジーは、1日だけ父親役をしてくれる人を探した。
しかし、誰も相手にしてくれない。
リジーは、自分が働いている店のオーナーであるマリーに相談した。
マリーが紹介してくれた男は、リジーの依頼を承諾した。
リジーは詳しい事情を説明せず、男は名前も素性も明かさなかった。
フランキーと父親が再会した。
物語は、静かに進む。
子供を主人公にした、よくある感動的な作品だ。
よくあると思いつつ、感動した。