ジェームズ・べルーシ主演、アメリカの映画である。
35歳になるラリー・バロウズは、平凡な日々を過ごしている。
彼は、誕生日を妻エレンに忘れられたうえ、会社をクビになった。
むしゃくしゃした彼は、バーに入った。
そして、バーテンダーに愚痴を聞いてもらった。
20年前の野球の決勝戦で、彼は空振りの三振を喫した。
あの時ヒーローになれなかったせいで、こんな冴えない人生になってしまったのだと。
バーテンダーのMr.デスティニーは、彼に特別なカクテルを差し出した。
ラリーは、それを飲んだ。
バーを出ると、世界が一変していた。
ラリーは、クビになった会社の社長になっていた。
20年前のあの打席で、彼はホームランを打って、ヒーローになったのだった。
そして、学園のマドンナであり、社長令嬢のシンディー・ジョーのハートを射止めたのだ。
彼はシナディーと結婚して、二人の子供と共に、大豪邸で暮らしている。
エレンは、別の男と結婚していた。
ラリーは、思い描いていた理想の人生を手に入れていたのだ。
ただ彼は、冷酷な社長であり、不当解雇で労働組合から突き上げられていた。
その組合長が、エレンだった。
「もし、あの時・・・」と、誰しもが妄想する物語だ。
よくできている。