市川雷蔵主演、日本の時代劇である。
眠狂四郎は、旅の途中、馬に乗った男が浪人に斬られるところに出くわした。
斬られて落馬した男は、数人の侍に取り囲まれ、持ち物を奪われた。
狂四郎が男に近づくと、男は緋鹿の子絞りの手絡を狂四郎に渡して息を引き取った。
佐伯藩では、藩主が中風で倒れたことをきっかけに、国家老の堀采女正と城代家老の稲田外記が、権力争いをしていた。
浪人を使って男を殺させたのは、稲田の方だ。
殺された男は、藩主の密使であり、密書を携えていた。
稲田が奪ったのは偽物で、本物は、狂四郎の手にあった。
稲田は狂四郎が密書を奪ったと考え、また、堀は狂四郎が稲田の回し者だと考えた。
狂四郎は、佐伯藩のお家騒動に巻き込まれ、稲田、堀、の両派から命を狙われることになった。
いつもの狂四郎が楽しめる。