アメリカの映画である。
高校生のダニーが三振して、試合が終了した。
友達と別れ、ダニーは自転車で帰宅した。
途中、一台の車がついてきたのに気づいた彼は、自転車を停めて点検するふりをして、やり過ごした。
車は、彼の家のそばで停車した。
ダニーは、反対方向へ走り、草むらに自転車を捨てて、家の近くまで駆けた。
そして、飼い犬を使って弟を呼び出し、街角で両親を待った。
その後、一家は家を捨てて逃走した。
彼の両親は、1970年代にテロ活動をしていた。
ある時、ナパーム弾製造の工場を爆破し、警備員を失明させた。
その後、彼らは指名手配された。
彼らは、地下組織の援助で、各地を転々としながら逃亡生活を続けていた。
それはダニーが2歳の時からだ。
ダニーにとって逃亡生活が全てで、いく先々で、名前や髪型などを変えた。
逃亡生活の途中、弟ができたのだった。
一家は、組織のおかげで、新しい身分と家を得た。
ダニーはマイケルと名前を変えて、新たな高校に転校した。
彼は、そこで音楽と家庭科の授業を選択した。
音楽のフィリップ先生が、彼のピアノの才能を見出した。
先生は、いつでも家のピアノを弾きにおいでと、彼を誘った。
ダニーが先生の家を訪ね、呼び鈴を鳴らしても誰も出てこない。
鍵が開いていたので、彼は中に入ってピアノを弾き始めた。
先生の娘でダニーと同級生のローナが、二階から降りてきた。
二人は、意気投合した。
FBIに追われている割には、緊張感が感じられない。
話の中心はダニーとローナの恋愛なのだが、両親がいつ捕まるかも知れないというサスペンスが微弱なので、感情移入ができない。