世界的映画監督グイド・コンティーニは、このところスランプに陥っていた。
かれは、新作「イタリア」 の脚本が全く書けないまま、記者会見に臨む。
内容を話さないグイドに、記者は容赦なく質問を浴びせる。
ついにグイドは飛び出して、海沿いのホテルに逃げ込んだ。
彼は、癒してもらおうと、愛人のカルラを呼んだ。
疲れていた彼は、カルラのセクシーな妄想を始める。
彼が妄想から覚めると、居場所を突き止めたプロデューサーが、スタッフを連れてやってきた。
ここで映画を撮るというのだ。
困惑するグイドに、衣裳係のリリーが喜劇にしたらどうかとアドバイスした。
夜には、リリーの連絡で元妻のルイザがやってきた。
今日はルイザの誕生日だ。
しかし、別れたとはいえ元妻と愛人が鉢合わせすると、都合が悪い。
グイドはカルラに、部屋から出るなと言っておいた。
しかしカルラは、みんなが食事をしているレストランに来てしまった。
この作品は、フェデリコ・フェリーニの自伝的映画「8 1/2」 を原作とした、ミュージカルである。
妄想と現実を行き来して、原作を観ていないと、訳が分からないかもしれない。
それでも、楽しい。