アメリカの映画である。
第一次世界大戦、捕虜交換でイギリスに返された大尉は、精神病院に入院していた。
彼は、以前の記憶を完全に失っていて、「ジョン・スミス」 という仮の名をつけられていた。
ある日、彼が散歩に出ると、街は戦争終結の喜びで、大騒ぎになっていた。
彼は、ポーラという名の踊り子と出会う。
ポーラはスミスのことを、愛情を込めて「スミシー」 と呼んだ。
2人は恋に落ち、田舎へ向かう。
そこで結婚して、子供が生まれた。
ある日、リバプールの新聞社からスミシーの元に、採用面接の通知が来た。
スミシーは、妻と子を残して、1人、リバプールに出掛けた。
面接の日は雨で、スミシーは事故に遭って頭を強打する。
薬局に運ばれた彼は、幸い、大した怪我もなく気がついた。
その時、記憶が戻っていた。
彼は、名前をチャールズ・レイニアといい、大富豪の息子だった。
チャールズは、かつての記憶は戻ったのだが、この三年間の記憶をなくしていた。
彼は、実家に戻って、家業を継いだ。
主人公が、真面目で誠実ゆえに、余計にハラハラ、やきもきさせられる。
無駄のないラストは、最高に素晴らしい。