アルフレッド・ヒッチコック監督、アメリカの映画である。
フィラデルフィアに住むチャールズ・オークリーは、自宅のアパートに引きこもっていた。
外では、男たちが彼を見張っている。
外出した彼を、男たちは尾行した。
チャールズは、上手く尾行を巻いて、カリフォルニアにいる姉に電報を打った。
それは、しばらくそちらに滞在するというものだった。
姉のエマは、銀行家のジョセフ・ニュートンと結婚して、裕福な生活を送っている。
彼女には3人の子供がいて、長女はチャールズにちなんでチャーリーと名付けられた。
チャーリーは、叔父のチャールズが大好きだ。
彼がやってくると聞いて、大喜びである。
カリフォルニアの小さな町サンタ・ローザに、チャールズは汽車でやってきた。
姉の一家全員に歓待された彼は、みんなにプレゼントを手渡した。
チャーリーには、エメラルドの指輪だ。
裏には、「B.MからT.Sへ」と彫られている。
イニシャルが違うので不審に思いつつも、チャーリーは高価な贈り物に大満足だ。
チャールズはジョセフの銀行に4万ドルを預けて、ここでの生活を始めた。
ただ彼は、フィラデルフィアでの生活を、姉夫婦に話したくない様子だ。
彼は、届いた新聞に自分のことが書かれていたため、こっそり隠した。
しかし、チャーリーに見つかった。
チャールズは彼女を睨みつけて、新聞を読ませなかった。
ニュートン家に、国勢調査だと言って政府の役人が二人、やってきた。
チャールズは、頑なに彼らに会うことを避け、写真も拒否した。
役人の一人ジャック・グラハムは、チャーリーに好意を持ち、デートを申し込んだ。
デートの席で彼は、実は自分たちは刑事であり、チャールズを見張っていたのだと話した。
チャールズは、未亡人連続殺人事件の容疑者だったのだ。
チャーリーは図書館へ行って、新聞を調べた。
すると、被害者の一人のイニシャルがT.Sだった。
チャールズは、チャーリーの微妙な変化を感じ取り、事情を察した。
なんだか「ぬるい」作品だ。