リーアム・ニーソン主演、イギリス・フランス・アメリカ合作の映画である。
主人公マイケル・マコーリーは、保険のセールスマンだ。
妻と、大学に進学が決まった息子がいる。
マイケルは、毎日電車で通勤している。
いつも同じ電車に乗る乗客の多くは、顔なじみだ。
ある日マイケルは、解雇を言い渡された。
突然のことで妻に言いそびれ、そのまま、友人と待ち合わせのバーに行く。
一人ビールを飲んでいると、友人のジム・マーフィー警部補が来た。
彼は、マイケルの元同僚だ。
解雇されたことを打ち明け、その後、いつもと同じ電車で帰路につく。
ところが乗る直前、携帯電話を掏られてしまった。
座席に着くと、女性が話しかけてきた。
彼女はジョアンナと名乗り、性格を知る実験をしようと、奇妙な話をした。
終点コールドスプリング駅で降りる「プリン」 という名の人物を見付けろ。
その人は、鞄を持っている。
報酬は10万ドル、内25000ドルはトイレに隠してある。
そう言い残してジョアンナは、次の駅で降りていった。
マイケルがトイレを探すと、25000ドルの入った封筒があった。
多数の乗客の中から、見付けられるわけがないと、彼は拒否するつもりでいた。
次の駅でドアが開くと、若い女性が包みを差し出し、脅すようなことを言って立ち去った。
渡されたのは、妻が着けているはずの結婚指輪だった。
さらに、助けを求めようとした顔見知りの乗客が、殺された。
マイケルは、引き受けざるを得ない。
テンポの良い作品だ。
追い詰められる主人公の緊張が伝わってきて、ハラハラドキドキ、楽しめる。