アメリカのSF映画である。
近未来、人口が増えた地球から、別の星への移住が始まっていた。
巨大宇宙船アヴァロン号は、258人のクルーと5000人の乗客を乗せて、惑星「ホームステッドⅡ」 へ向かっていた。
到着は120年後で、乗員乗客は冬眠したまま、自動操縦で運ばれるのだ。
ある時、宇宙船が隕石群に突入し、シールドを突き抜けた隕石が船体に衝突してしまう。
衝撃でシステムエラーが発生し、ジム・プレストンの冬眠ポッドが解除されてしまった。
コンピューターは、目覚めたジムに対して色々と説明するが、自分一人しかいないことに、ジムは不信を感じた。
そして調べたところ、出発してから30年しか経っておらず、到着まで90年もあることが分かる。
ジムは地球に通信を送るが、返事が返ってくるのは70年以上先だ。
船内には、バーテンダーアンドロイドのアーサーがいて、ジムの話し相手になった。
重要エリアに入れないジムは、船内の娯楽施設を起動させた。
彼は技術者なので、こういうことは得意だった。
絶望して自堕落な生活を1年続けたとき、自殺を考えたが、思いとどまった。
その時、冬眠ポッドに眠る美しい女性に気付いた。
オーロラ・レーンというネーム・プレートから、彼女を検索し、映像を見て過ごしているうちに、ジムは彼女を恋しく思うようになった。
そして、手動でオーロラの冬眠を解除してしまう。
生きている内に目的地には到達できない、絶望的な人生だ。
その中で、どのように折り合いを付けて生きていくか、考えさせられる。