ハリウッドで脚本家をしているギルは、1920年代のパリにあこがれていた。
いつかはパリに住みたいと思っているが、婚約者のイネズは、そう思っていない。
彼女の両親とも馬が合わないが、出張に乗じて、四人でパリに来た。
そこで、昔イネズがあこがれていたポールに出逢う。
翌日、ポールの案内で観光するが、ギルはエラそうに蘊蓄を垂れるポールが気に入らない。
その夜、ギルは散歩に出た。
真夜中の鐘が鳴ると、ギルの前に車が停まった。
パーティーがあるというので乗っていくと、会場には、コール・ポーターやフィッツジェラルドがいた。
ジャン・コクトーのパーティーだと言われ、自分が1920年代にタイムスリップしたことを知る。
ヘミングウェイにも会い、感動と興奮の一夜を過ごしたギルは、帰ってイネズに話をする。
しかし彼女は、馬鹿にするだけだった。
次の夜、ヘミングウェイの乗る車でスタインのサロンに行くと、そこにはピカソと愛人のアドリアナがいた。
ギルは、アドリアナに一目惚れしてしまう。
脚本が、とても丁寧に作られていて、理論の破綻がない。
お薦めの作品である。