イギリスの映画である。
「キング・コング」のパロディだ。
映画監督のルースは、人気がある女性監督だ。
彼女は、女性だけのスタッフで映画を作ることになった。
主役は、新人のレイ。
一行はレイを連れて、アフリカのジャングルに向かった。
そこは、アマゾネスの支配する土地で、早速レイが捕まってしまう。
ルース達が助けにいった時には、既に生け贄として供えられていた。
そこへ現われたのは、アマゾネスが崇拝している巨大な雌ゴリラ、クイーン・コングだ。
クイーン・コングは、レイを食べるどころか、レイに一目惚れしてしまう。
ルース達は、見事クイーン・コングを捕まえてロンドンに連れて帰り、見せ物にした。
怒ったコングは鎖を引きちぎり、ロンドンの町に出て暴れる。
内容だけを考えると、実にくだらない作品だ。
1976年の作品とは言え、着ぐるみもイマイチである。
コミカルな吹き替えが、素晴らしい。
これだけで、笑える。
最近の傾向として、吹き替えは、客寄せのために有名な俳優を使う。
彼・彼女らは、声優としてはド素人だ。
小学生の学芸会と、さほど違いはない。
一流の声優が吹き替えをすれば、駄作も楽しくなる、その見本がこの作品だ。