captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

夢千代日記

吉永小百合主演、日本の映画である。

 

兵庫県湯村温泉で置き屋「はる家」を営む夢千代こと永井佐千子は、神戸の病院で白血病と診断され、余命半年を宣告された。

 

夢千代は原爆の被爆者で、ついに、恐れていたことが起きたのだった。

 

帰りの列車が鉄橋に差し掛かった時、彼女は窓の外に、手を合わせて落ちていく女性を見た。

 

後ろの席に座っていた旅芸人一座の宗方勝も、それを目撃していた。

 

夢千代が車掌を呼びに行っている間に、宗方は姿を消した。

 

警察が捜査したところ、河原で女性の死体が見つかった。

 

彼女は孕っていて、相手の男性・石田が殺人容疑で逮捕された。

 

夢千夜は、手を合わせていたのだから自殺だと信じていた。

 

石田の嫌疑を晴らすために、もう一人の目撃者である宗方を訪ねた。

 

宗方は、温泉劇場の舞台に出ていた。

 

彼は、見ていないと言い、夢千代を避けた。

 

担当の藤森刑事が、石田が殺害を自供したと言ってきた。

 

夢千夜は、もう一度、宗方を訪ねて行った。

 

ところが熱を出して倒れてしまった。

 

宗方は、夢千代を背負って、はる家に連れ帰った。

 

 

この作品は、吉永小百合の儚い美しさが際立っている。

 

主人公だけでなく周囲の人々が、それぞれ重い事情を抱えていて、暗い映画だ。

 

60歳のラブレター

中村雅俊主演、日本の映画である。

 

大手建設会社重役の橘孝平は、定年を迎え退職した。

 

会社からは残るように説得されたが、彼は新たな人生を歩む決心をしていた。

 

彼は、元々画家になりたかったのだが、堅実に就職し、上司の娘ちひろと結婚、一人娘を授かったが、ひたすら仕事の日々だった。

 

退社後、彼は愛人のマンショに寄ってから帰宅した。

 

これから愛人の経営するベンチャー企業の共同経営者になるのだ。

 

自宅には、出産間近の娘マキが、同棲中の八木沼等を連れてきていた。

 

孝平とマキは関係がぎくしゃくしていて、すぐに喧嘩になり、マキは席を立った。

 

孝平とちひろは、帰ろうとする二人に、離婚することを告げた。

 

翻訳家の長谷部麗子は、医学用語の翻訳を医師の佐伯静夫に手伝ってもらっていた。

 

独身の麗子は、真面目な静夫に惹かれて行った。

 

静夫は5年前に妻を亡くし、娘の理花と二人暮らしだ。

 

離婚したちひろは、麗子の家政婦として働くことになった。

 

料理上手なちひろを気に入った麗子は、作家の友人・麻生圭一郎の出版記念パーティーに、ちひろを連れて行った。

 

美しく着飾ったちひろを、圭一郎は気に入った。

 

ちひろが利用している魚屋の主人・松山正彦は糖尿ぎみで、佐伯医師に診てもらっている。

 

妻の光江は、渋る正彦にハッパをかけながらウォーキングに連れ出す毎日だ。

 

 

この作品は、三組のカップルのすったもんだの出来事を扱っているだけのもの。

 

さりげない伏線がうまく回収されているのは、見事だ。

ドラゴン・キングダム

ジャッキー・チェンジェット・リー共演、中国、アメリカ合作の映画である。

 

カンフーマニアの少年ジェイソン・トリピカティスは、天空で金の棒を持って戦う武人の夢を見た。

 

彼は、行きつけの質屋にカンフー映画のDVDを探しに行った。

 

そこに、夢で見た金の棒を見つけた。

 

店主のオールド・ホップは、代々その棒を引き継いで、本当の持ち主を探しているという。

 

DVDを手に入れたジェイソンは、帰り道に不良グループに絡まれ、脅された。

 

そして、強盗の手引きをさせられ、質屋に彼らを連れて行った。

 

リーダー格のルポが、店主を撃った。

 

重傷を負った店主はジェイソンに、「本当の持ち主に渡してくれ」と金の棒を託した。

 

屋上まで逃げたジェイソンは、不良たちに追い詰められ、ビルから落下した。

 

彼が気がつくと、そこは、見知らぬ山村で、言葉も通じない。

 

突然、馬に乗った兵士が大勢やってきて、女をさらい、男を殺し始めた。

 

ジェイソンは逃げたが、追いつかれて囲まれた。

 

そこに、酔っ払いが馬でやってきた。

 

その酔っ払いは、あっという間に数人の兵士を叩きのめし、ジェイソンを連れて逃げた。

 

彼はルー・ヤンといい、酔拳の達人だった。

 

博識の彼は。ジェイソンが持っている棒を知っていた。

 

店で酒を飲みながら彼は、孫悟空と如意棒の伝説を話した。

 

その如意棒を奪いに、大勢の兵隊が襲いかかってきた。

 

 

この作品の見所は、格闘シーンだ。

 

ジャッキー・チェンジェット・リーの闘いは、時間もたっぷりで、最高に楽しめる。

 

当然、ジャッキーの作品だから、ユーモラスなシーンも多い。

 

 

ゴーストバスターズ / アフターライフ

アメリカの映画である。

 

2021年、オクラホマ州サマーヴィル。

 

高齢の男性が農場の一軒家に、鉱山から何物かを誘き寄せた。

 

高電圧を使って、それを捕らえようとしたが失敗し、彼は殺された。

 

シングルマザーのキャリーは、家賃滞納でアパートを追い出された。

 

彼女は息子のトレヴァー、娘のフィービーを連れて、父から受け継いだ農場の一軒家に引っ越してきた。

 

冒頭の老人は、キャリーの父、イゴン・スペングラーだった。

 

家は、埃が積もり、まるで廃墟のようだった。

 

フィービーは、化学オタクで友達がいなかったが、ここには彼女の興味を惹く装置がいくつもあった。

 

キャリーはフィービーをサマースクールに連れて行った。

 

講師をしているのが、地質学者のゲイリー・グルーバーソンという中年男性だ。

 

彼は、生徒たちにビデオを観させて、その間、自分の研究に没頭していた。

 

ゲイリーによると、原因不明の地震が30年も続いているという。

 

フィービーは、ボットキャストと名乗る少年と友達になった。

 

家では、チェスの駒が勝手に動いたりした。

 

 

この作品は、CGが上手く、映像に迫力がある。

 

ストーリーにリアリティは無い。

 

主演の吹き替えをした上白石萌歌は、売れっ子声優に囲まれて大変だっただろう。

 

周囲との差がありすぎる。

 

姉の上白石萌音の方が、キャラクターには合っている。

 

それ以上に、プロの声優を採用してほしかった。

 

主役に素人を採用する意味がわからん。

 

 

 

 

 

 

日本統一42

本宮泰風主演、日本の映画である。

 

丸神会・三田会長と話をつけた侠和会・氷室は、関東の地盤固めに入った。

 

まず、山崎組相談役の川上章介を、侠和会会長・川谷の直参に昇格させ、横浜藤代組の霊代とした。

 

固めの盃は、横浜で行う。

 

本部長の田村は、藤代組から離れて丸神会に入った中森組組長を訪ね、継承盃のチラシを、直接手渡した。

 

出席したくない中森は丸神会に泣きついたが、渡世の義理を欠くなと、突っぱねられた。

 

氷室は、三田会長と茨城のシマについても話をつけてあった。

 

侠和会と関係の深い糸中建設と提携関係にある広川観光が再開発を進めているビルが、丸神系の関連企業の手に渡っていた。

 

調べてみると、いくつもの「善意の」仲介を経ていることがわかった。

 

氷室は、茨城に飛んだ。

 

 

今回は、抗争ではなく謀の応酬である。

 

それはそれで、楽しめる。

 

 

七年目の浮気

マリリン・モンロー主演、アメリカの映画である。

 

ニューヨーク。

 

ブレイディ出版社に勤める中年男性リチャード・シャーマンは、避暑に出かける妻ヘレンと息子リッキーを空港で見送った。

 

一人残るリチャードに対してヘレンは、禁酒、禁煙、腹八分目を誓わせた。

 

ムシャクシャしながらアパートに戻った彼は、仕事に専念しようとした。

 

すると、上の階にブロンドの美女がいることに気づいた。

 

彼女は、部屋主が避暑に出かけている間だけ、滞在する予定だった。

 

艶かしい姿に魅了されそうになった彼は、平静を保つために、精神科医ブルベイカー博士の原稿に集中した。

 

彼には妄想癖があった。

 

彼は、モテモテの自分が、秘書のミス・モリスや入院した時の看護婦、妻の友人エレインなどに誘惑される妄想をした。

 

その時、電話のベルが鳴った。

 

ヘレンからだった。

 

彼女は、彼の友人で作家のトム・マッケンジーに会ったと話した。

 

リチャードは、ヘレンとトムの浮気を心配した。

 

その時、リチャードがいたバルコニーに、上の階から植木鉢が落ちてきた。

 

落としたのは、ブロンドの美女だった。

 

これをいい機会として、彼は彼女を部屋に呼び寄せた。

 

 

この作品は、地下鉄の風でスカートが捲れ上がるシーンが有名だ。

 

それしか頭に残らないくらい、中身の薄い作品である。

座頭市の歌が聞こえる

勝新太郎主演、日本の時代劇映画である。

 

ヤクザものたちが浪人に仕事を頼んだ。

 

浪人は、前から歩いてきた男を、すれ違いざまに斬った。

 

そのまま歩き去る浪人は、座頭市とすれ違った。

 

ヤクザ者たちは、斬られた男から財布を抜き取ろうとしていた。

 

そこに出くわした座頭市は、ヤクザ者たちを斬り捨てた。

 

男は為吉と名乗り、大金が入った財布を「太一に」と言って、こと切れた。

 

旅を続ける座頭市は、盲目の琵琶法師に出会った。

 

琵琶法師は、祭がある上州一宮宿に行くという。

 

座頭市は、茶店で飯を食べた。

 

店を営んでいる老婆は為吉の母であり、道で出会った元気な少年が太一だった。

 

座頭市は老婆に預かった財布を手渡し、為吉は元気にやっていると告げた。

 

一宮宿はヤクザ者のいない平和な宿場町だったのだが、最近、板鼻の権蔵一家がやってきて、商人から大金を巻き上げているという。

 

夜。

 

座頭市は太一に案内してもらって、雷太鼓を見に出かけた。

 

その帰り、権蔵の手下たちに絡まれた。

 

 

この作品は、全体に悲しさが流れていて、観終わった後の爽快感が無い。