captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

地球へ...

日本のアニメーション映画である。

 

遠い未来、S.D.500年。

 

資源枯渇や環境破壊で滅亡寸前となった地球は、コンピューターの管理によって回復しつつあった。

 

人類は、遠く離れた惑星で試験管で生まれるようになっていて、自然に出産することはなくなっていた。

 

生まれてきた子供たちは、社会の清浄化のために働くよう、特殊な教育を施された。

 

そして、14歳の誕生日「目覚めの日」に成人検査を受けて、合格した者が地球に送られるのだった。

 

成人検査では、親と暮らした記憶が消される。

 

親と言っても、本当の良心ではなく、養父母だ。

 

13歳の少年ジェミー・マーキス・シンは、目覚めの日の数日前から、盲目の美少女と青年が話をしている夢を、何度も見た。

 

母が大好きなジェミーは、母の記憶を消されるのが嫌だった。

 

他の子供たちとは少し違った彼の言動が、当局の監視対象となった。

 

成人試験の最中、ジェミーの頭の中に夢で見た青年が現れ、記憶を消されずに済んだ。

 

その結果、ジェミーは不適格者「ミュウ」と判定され、排除されることになった。

 

ミュウには超能力があり、発見され次第、抹殺されるのだ。

 

ジェミーが殺されそうになった時、一人のミュウが助けに入った。

 

そして彼を、ミュウの宇宙船に連れて行った。

 

ジェミーは歓迎されたが、彼は自分がミュウであるという自覚はなく、ミュウを化け物だと思っていた。

 

 

この作品は、流れが掴みにくく、面白くない。

 

棒読みとまでは言わないが、主たる登場人物のセリフの言い回しが、しっくりこない。

 

このような作品を観るのは、良い映画を作ろうという人には、勉強になる。

 

 

 

 

 

 

魔女の宅急便 ( 1989 )

スタジオジブリのアニメーション映画である。

 

田舎に住んでいる魔女のキキは、掟に従って、13歳の満月の夜に旅立つ。

 

魔女として生きるためには、知らない町で1年間、修行しなければならない。

 

やる気満々のキキだが、彼女が使える魔法は飛ぶことだけだ。

 

母の心配をよそに、キキは出発した。

 

途中、雨に濡れたりしながらも、海辺の町コリコに到着した。

 

やたらに飛び回っていたキキは、交通事故を起こしそうになって、警官に職務質問を受けた。

 

その時、泥棒だとの声が聞こえてきて、その警官は駆け出して行った。

 

助かったキキに、メガネの少年が声をかけてきた。

 

それが馴れ馴れしかったので、キキは箒に跨って飛び去った。

 

キキは住むところを探したが、子供であることから、ホテルにも泊まれない。

 

そんな時、「グーチョキパン店」から忘れ物を届けたことで、キキは店に住まわせてもらえることになった。

 

キキは、空を飛べることを利用して、荷物を届ける宅急便を始めることにした。

 

 

この作品でキキの吹き替えをしているのは、「名探偵コナン」の高山みなみである。

 

彼女は、画家の少女と二役を演じている。

 

キキと少女が話をするシーンでは、全く別人の声であり、指摘されない限り気づかないだろう。

 

駆け出しの頃とはいえ、流石にプロはプロだ。

 

素晴らしい。

 

日本統一41

本宮泰風主演、日本の映画である。

 

名古屋は、鶴見組組長・鶴見憲吾の後を継いだ菊村が破門になった後、丸神会最高顧問の迫田が仕切ることになった。

 

元鶴見組若頭・東野と、丸神会を勝手に抜けた奈村組系長谷部総業の長谷部が対立していた。

 

長谷部組の組員3人が東野を襲撃し、返り討ちにあった。

 

東野は逮捕された。

 

鶴見組内での内部抗争である。

 

迫田は、ことを収めるために若頭の岩尾を派遣した。

 

侠和会の氷室と田村は、逮捕された木槌が釈放されるので、彼を迎えに名古屋に出向いた。

 

氷室らは、鶴見組若頭の天地らがスナックに入るのを見かけた。

 

興味を惹かれた田村は大成をつれて、スナックに入っていった。

 

 

今回は、小さな話である。

 

脚本の小休止か。

 

 

 

 

不死蝶 ( 1988 )

古谷一行主演、日本のテレビ映画である。

 

金田一耕助のもとに、信州の射水に住む矢部杢衛という人物から手紙が届いた。

 

さる人物について調査してもらいたいという、仕事の依頼だ。

 

射水では、ブラジルのコーヒー王の養女になったマリーナ・ゴンザレス、日本名鮎川マリが母の君江と共に滞在していて、ニュースになっていた。

 

出発当日の朝、射水に来るなという脅迫状が届いた。

 

耕助は、届いた二通の手紙を持って射水に向かった。

 

耕助が汽車の中で向かいに座った客と話していると、「射水」と聞いて、顔に傷のある男が話しかけてきた。

 

射水では、古くからの名家である矢部と玉造の家が、対立していた。

 

23年前、矢部杢衛の次男・瑛二が、鍾乳洞で殺された。

 

話しかけてきた男が、英二の死体を発見したのだという。

 

犯人は、英二と駆け落ちしようとしていた玉造家の娘・朋子で、殺害の後、底なし井戸に飛び込んで自殺したのだった。

 

汽車が射水に到着した。

 

耕助が矢部家に向かう途中、教会の前で大勢が集まっていた。

 

ブラジル帰りの鮎川君江が、教会にお参りして、出てくるところだった。

 

君江は娘のマリとともに、玉造家に滞在している。

 

出てきた君江を見て、汽車で会った傷のある男が「朋子 !! 」と叫んだ。

 

 

この作品は、たくさん人が死ぬ割には、あっさりしている。

 

 

 

 

 

 

座頭市地獄旅

勝新太郎主演、日本の時代劇映画である。

 

座頭市は、館山から三浦岬に向かう船に乗ろうとして、足を踏み外し、海に落ちかけた。

 

浪人・十文字糺が手を差し伸べて、座頭市を引き上げた。

 

船の中では、サイコロ博打が行われていた。

 

座頭市がうまく勝ったため、ヤクザものたちがイチャモンをつけてきた。

 

殴りかかってきたヤクザを、座頭市は痛めつけた。

 

座頭市が甲板に出ると、後ろからヤクザが襲いかかった。

 

座頭市は、あっさり躱して、痛めつけた。

 

十文字が、一人で将棋を楽しんでいた。

 

座頭市は十文字と将棋をして仲良くなり、「ただの市」という渾名をもらった。

 

江ノ島に着いた。

 

ヤクザの親分に雇われて按摩をしていた座頭市に、子分たちが襲いかかってきた。

 

乱闘の煽りを食って、外を歩いていたミキという女の子が怪我をした。

 

ミキは、そり怪我が元で破傷風にかかってしまった。

 

医者に診てもらうと、南蛮渡来の薬でしか治すことができず、その薬代が五両もかかるという。

 

責任を感じていた座頭市は、サイコロ博打で稼いで薬を買う決心をした。

 

 

この作品は、子供相手のほのぼのとしたシーンがいくつかある。

 

集団相手の戦いは、今回は雑魚ばかりで、つまらない。

 

ミキ役は藤山寛美の娘、藤山直美だ。

 

 

SING / ネクストステージ

アメリカのアニメーション映画である。

 

劇場支配人バスター・ムーンが経営する「ニュー・ムーン劇場」は、連日、大盛況だ。

 

ある日、メディア界の大物ジミー・クリスタルの秘書でタレントスカウトのスーキー・レーンが、劇場に来ていた。

 

客席に彼女がいるのを見つけたバスターは、大喜びだ。

 

しかし彼女は、途中で席を立ってしまった。

 

バスターは彼女を追いかけて、何が悪かったのか聞いた。

 

彼女は、「メジャーでは通用しない」と言い放って、去っていった。

 

バスターには夢があった。

 

いつかレッド・ショア・シティの「クリスタル・タワー・シアター」で、ステージを開催したいという夢だ。

 

バスターは、劇団員のロジータ、ジョニー、ミーナ、グンター、ソロ歌手のアッシュ、事務員のミス・クローリーを連れて、クリスタルタル・エンターテイメント社を訪れた。

 

そこで一行は清掃員に変装して、社内に潜り込み、オーディション会場に向かった。

 

ジミー・クリスタルは、参加者を次々に落としていた。

 

バスターたちは、運良く、飛び込みでオーディションを受けることができたが、落とされた。

 

咄嗟にバスターが、伝説のロック歌手クレイ・キャロウェイの名前を出した。

 

ジミーは、それに食いついた。

 

 

この作品の見所は、ラストのステージシーンである。

 

アニメーションならではの超豪華、ファンタジックなステージが繰り広げられている。

 

吹き替えは、歌唱力を主にした人選なので、声優としては素人ばかりだ。

 

サブキャラにプロが混じっているから、余計に素人の棒読みが目立つ。

 

それゆえに、物語の進行にはイライラさせられる。

 

ラストのステージを良きものにするには、仕方がないのかもしれない。

 

五等分の花嫁

日本のアニメーション映画である。

 

旭高校に通う上杉風太郎は、学年トップの成績だが、社交性が全く無かった。

 

その彼が2年生のとき、転校してきた女生徒と出会い、家庭教師をすることになった。

 

相手は資産家の娘であり、五つ子だ。

 

中野家の五つ子、一花 ( いちか )、二乃 ( にの )、三玖 ( みく )、四葉 ( よつば )、五月 ( いつき )、の5人はそっくりで、髪型でしか区別がつかない。

 

5人とも、成績はかなり悪かった。

 

一人を除いて、最初は嫌っていたが、時間が経つに連れて、みんな風太郎に惹かれていった。

 

そして風太郎も、5人を好きになった。

 

3年生。

 

女優の一花は休学している。

 

残り4人と風太郎は、同じクラスだ。

 

風太郎と四葉は、学級委員に選ばれた。

 

学園祭。

 

高校最後の学園祭ということで、普段は勉強一筋の風太郎も、盛り上げようと決意していた。

 

楽しい思い出を作りたかったのに、出し物を何にするかで、男子はたこ焼き、女子はパンケーキに別れ、男女が対立してしまった。

 

パンケーキを言い出した三玖は、責任を感じていた。

 

二乃は、あまり交流のない父に招待状を送った。

 

学園祭は、3日間。

 

約束で風太郎は、5人のうちの一人を選ばなければならない。

 

初日が終わった後、風太郎と五つ子は、教室に集まった。

 

 

この作品はテレビアニメシリーズの完結編である。

 

2時間16分の長編だが、テンポが良く、ハラハラ、ヤキモキの展開に惹き込まれて、時間があっという間に過ぎる。

 

青春ラブコメディの秀作だ。

 

回想シーンが多くあるので、テレビシリーズを観ていなくても背景が分かり、楽しめる。

 

観ていれば、もっと楽しめる。