captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

台風のノルダ

日本のアニメーション映画である。

 

離島の中学校。

 

東シュウイチは、親友の西条ケンタと、ぎくしゃくしていた。

 

シュウイチが、一緒にやってきた野球を辞めると言いだしたからだ。

 

教室で、二人は取っ組み合いの喧嘩になった。

 

神崎先生が入ってきて、二人を引き離したが、仲直りはできない。

 

文化祭を翌日に控え、生徒らは、その準備に忙しくしている。

 

雲行きが急に怪しくなり、突風が吹き、雨が降り出した。

 

大型台風が接近している。

 

警報が出て、生徒たちは学校で待機することになった。

 

シュウイチが、ふと窓の外を見ると、近くの鉄塔から少女が落下した。

 

強風で飛ばされてきた物が当たって、窓ガラスが割れ、大騒ぎになった。

 

シュウイチは、1人教室を飛び出して、少女を助けに走った。

 

少女は、鉄塔の下で気を失っていた。

 

彼は、少女を背負って、旧体育館に駆け込んだ。

 

体育館の屋根と床には、巨大な穴が開いていた。

 

シュウイチは、少女をマットに寝かせた。

 

彼女がつけているペンダントを持ち上げると、それが光り出し、少女の意識が戻った。

 

少女の話によると、彼女は地球を再構築するために、送り込まれてきた。

 

「地の渦」 と「空の渦」 と少女が繋がると、地球は生まれ変わる、と言う。

 

シュウイチは、体育館にあるものを手当たり次第投げ込んで、床の穴をふさいだ。

 

この作品は、あまりにも短すぎる。

 

説明が不足していて、背景が見えない。

 

また、突っ込みどころが沢山あるストーリーだ。

 

駄作。

 

 

 

 

笑の大学

役所広司稲垣吾郎主演、日本の映画である。

 

昭和十五年、日中戦争最中の日本。

 

庶民の娯楽が規制され、舞台演劇の台本は検閲を受けていた。

 

警視庁保安課検閲係に就任した向坂は、真面目で堅物、厳しく検閲を行っている。

 

彼は、持ち込まれた台本の修正箇所を示し、脚本家がその場で拒否したら、即、不許可にした。

 

劇団「笑の大学」 専属の脚本家、椿も、持ち込んだ脚本が不許可になった。

 

ロミオとジュリエット」 をパロディにした「ジュリオとロミエット」 の表題だけでなく、外国文学ということも、不許可の理由だ。

 

向坂は、登場人物を日本人して、日本の演劇に書き直せば許可すると言う。

 

椿は、持ち帰って修正することにした。

 

翌日、椿は登場人物を貫一とお宮に変えてきた。

 

金色夜叉をベースにした喜劇なのだが、向坂は、「お国のため」 というセリフを三回入れろという。

 

椿は、持ち帰った。

 

三日目、お国のための国を、芸者の「お国ちゃん」 にして笑いを取りに行く仕掛けにしたが、向坂は気に入らない。

 

その場で書き直すが、お笑いにしたい椿は、「お肉のため」 にしてしまい、顰蹙を買った。

 

四日目には、警察署長の名前の警察官を登場させるよう、向坂は要請した。

 

二人のやり取りが続いていくうちに、堅物だった向坂が、お笑いに目覚めていく。

 

この作品は、部屋の中で向き合う向坂と椿、二人のシーンが殆どである。

 

権力側として、難癖を付けて上演をさせたくない向坂と、向坂の要請を受け入れつつ喜劇に仕上げていく椿の、鬩ぎ合いが面白い。

イノセンス

日本のアニメーション映画である。

 

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」 の、続編だ。

 

前作で少佐こと草薙素子が、失踪して3年経った2032年。

 

突然、少女型アンドロイド「ハダリ」 が暴走し、所有者を殺害する事件が続発した。

 

公安9課のバトーは、トグサと組んで捜査に乗り出した。

 

暴力団・紅塵会の組長を殺して逃走しているハダリは、バトーの目の前で自殺 ( 自己破壊 ) した。

 

壊れたハダリを、検死官が調べた。

 

それは、性的玩具として開発されたものだった。

 

これは、違法ではない。

 

そのハダリは、電脳内に「タスケテ」 という言葉を残していた。

 

ハダリを製造している会社の出荷検査部長が、惨殺死体で見つかった。

 

状況から、アンドロイドによる犯行と推測された。

 

バトーは、部屋から少女の写真を見つけた。

 

紅塵会が絡んでいると見た公安9課は、バトーとトグサを捜査に向かわせた。

 

検査部長は、落とし前を付ける為に、生贄として差し出されたのだった。

 

その夜、バトーは脳をハッキングされた。

 

これはマニアックな作品で、前作を見ていないと理解できないだろう。

 

画像も暗く、見づらい。

 

 

 

 

 

 

 

 

トリプルX : 再起動

ヴァン・ディーゼル主演、アメリカの映画である。

 

NSAのエージェント、ギボンズは、中華料理店で「トリプルX」 の候補者をスカウトしていた。

 

その時、人工衛星が落下して、店は炎に包まれた。

 

CIAでは、この事件に対して緊急会議が招集された。

 

この事件は、通称「パンドラの箱」 という装置によって、人工衛星がハッキングされて起きたのだった。

 

エージェントのマルケは、その装置を目の前にして、この中に使用した者がいると指摘した。

 

突然、賊が乱入し、銃撃戦になる。

 

そして、パンドラの箱が盗まれてしまった。

 

マルケは、死んだことになっている初代トリプルX、ザンダー・ケイジを復帰させた。

 

ザンダーは、マルケが用意したバックアップ要員を拒否して、自分で仲間を招集した。

 

全員、元トリプルXだ。

 

パンドラの箱を奪ったのは、「ゴースト」 と呼ばれる組織で、フィリピンに潜伏していた。

 

あっさり彼らの居場所を見つけたザンダーは、直ちにフィリピンに飛んだ。

 

そして、パンドラの箱を取り戻したが、ゴーストの一人セレーナによって、破壊された。

 

ゴーストのメンバーも、皆、元トリプルXだった。

 

ロシアの人工衛星が、墜落した。

 

セレーナが破壊したのは試作品で、本物はCIAエージェントのアンダーソンが所持していた。

 

彼は、世界を脅迫した。

 

格闘、銃撃戦、カーチェイスなど、アクションが楽しめる。

 

ただ、脚本は、甘い。

地獄への逆襲

ヘンリー・フォンダ主演、アメリカの西部劇である。

 

ジェシー・ジェイムズの生涯を描いた「地獄への道」 の、続編だ。

 

ジェシーが暗殺されるシーンから、物語は始まる。

 

ジェシーの兄フランクは、黒人奴隷のピンキーと共に、偽名を使い、カンザスで農業を営んでいた。

 

彼は、殺された仲間の息子クレムを、引き取って育てている。

 

ある日、街に出掛けていたクレムが、ジェシーが殺されたという知らせを持って帰ってきた。

 

フランクが復讐に行くと信じていたクレムは、自前の銃を買ってきていた。

 

しかし、知らせを聞いたフランクは、裁きを法に任せることにした。

 

数日後、ジェシーを背後から撃ったフォード兄弟に、死刑判決が下された。

 

ところが彼らは、知事の恩赦によって放免され、ジェシーに掛けられていた賞金まで手にした。

 

復讐を決意したフランクが街に出て、旧知のコップ少佐を訪ねていくと、フォード兄弟は既に逃走していた。

 

追跡する資金を得るためにフランクは、かつて住民を苦しめた鉄道会社の金庫を狙った。

 

ところが強盗の最中に、家に残してきたクレムが入ってきた。

 

仕方なくクレムを連れて、フォード兄弟を追う。

 

フランクは、兄弟の弟の方を仕留めたが、兄のボブを取り逃がしてしまった。

 

さらに、鉄道会社のマッコイがピンキーに罪を着せ、無実のピンキーに死刑判決が下された。

 

フランクは、ボブの追跡を諦め、ピンキーを救うために、街に戻った。

 

この作品では、ヘンリー・フォンダの魅力が、十分に活かされている。

 

若くて粋がるクレムは、足手まといになりながらも、時々役に立つ匙加減が、丁度いい。

 

ラストは、??? だ。

 

 

 

 

新・極道の妻たち

岩下志麻主演、日本の映画である。

 

関西。

 

暴力団藤波組は、二代目組長が急死したため、妻の加奈江が霊代として、組をまとめていた。

 

加奈江の妹、頼子と結婚している若頭の松岡が出所した。

 

松岡は三代目に就任するはずだったのだが、ほどなくして香港で殺された。

 

敵対する神原組に隙を見せられない加奈江は、娘の雅美と結婚している宗田義人を三代目に就任させようとした。

 

現在、宗田は本部長をしている。

 

宗田を三代目に指名するための緊急幹部会の席で、加奈江の息子、直也が組長に立候補した。

 

武闘派の直也は、藤竜会という小さな組を構えている。

 

直也に継がせたくない加奈江は、猛反対するが、直也は反発するばかりだ。

 

ところが信頼している宗田は、裏で神原組と通じていた。

 

シリーズ五作目だからかどうか分からないが、緊迫感がない。

 

予想通りのストーリー展開で、つまらない。

 

母と息子の、親子愛を描きたかったのか。

小さいおうち

黒木華主演、日本の映画である。

 

健史の大叔母、タキが亡くなった。

 

生涯独身だった彼女の遺品整理をしていると、健史に宛てた缶が出てきた。

 

中には、タキの自伝を綴ったノートが入っていた。

 

昭和11年。

 

山形の山村で生まれたタキは、東京の小説家の家に女中として入った。

 

しばらくしてタキは、小説家の奥さんの知人で、おもちゃ会社の常務をしている平井宅へ移った。

 

そこは、赤い瓦屋根の小さな家だ。

 

平井にも、妻の時子にも可愛がられて、タキにとって幸せな日々が続く。

 

そんなある日、平井家の一人息子、恭一が高熱を出した。

 

しばらく入院して熱は下がったものの、足が動かなくなった。

 

医師の診断は、小児まひ。

 

しかし、毎日マッサージを続けることで回復するという。

 

タキは、恭一を背負って医者通いをした。

 

その後、タキがマッサージの仕方を覚えて、自宅で療養するようになり、恭一はみるみる回復した。

 

世間の景気は良く、平井の会社も儲かっている。

 

昭和13年の正月。

 

平井の会社で働いている、若い板倉正治が平井宅に来た。

 

板倉は平井宅に通うようになり、時子は、板倉を恋するようになる。

 

平井は、板倉に縁談を持ちかけるが、彼は全く興味を示さない。

 

業を煮やした平井は、時子に、平井の下宿に行って説得してこいと言う。

 

それを切っ掛けに、時子は板倉の下宿に通うになった。

 

タキは、帰宅した時子の帯の結び方が、出掛ける前と違っているところを見て、二人の不倫に気付いた。

 

戦況が悪化し、板倉の元にも召集令状が来た。

 

この作品は、タキの回顧録のシーンがメインで、時折、ノートに書いているタキと健史の絡みがある。

 

この、絡みの部分が多すぎる。

 

物語に入り込んでいるところを、現実に引き戻されて、興冷めする。

 

黒木華は、山形の田舎から出てきた純朴な娘を、上手く演じている。