captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

ファントム・オブ・パラダイス

アメリカのミュージカル映画である。

 

音楽プロデューサーのスワンは、偶然、売れないシンガー・ソング・ライター、ウィンスリー・リーチが歌うのを聴いて、彼の曲が気に入った。

 

その曲は、新しいコンサートホール「パラダイス」 の、こけら落としにぴったりだった。

 

スワンは、彼の曲を自分のものにした。

 

スワンの元を訪れたウィンスローは、麻薬をポケットに忍ばされて、追い出された。

 

そして警察に捕まり、刑務所に送られた。

 

その刑務所は、スワンがスポンサーになっていた。

 

ウィンスローは、精神異常者とされ、歯を全て金属の差し歯にされてしまった。

 

脱獄したウィンスローは、スワンのレコード工場に忍び込み、機械を破壊しようとする。

 

しかし、機械に頭を挟まれて、顔が半分潰れてしまった。

 

それでも生き延びた彼は、マスクを着けて、パラダイスに住みついた。

 

そこで彼は、自分の楽曲が、スワンによって醜くアレンジされていることを知った。

 

この作品は、「オペラ座の怪人」 や「ファウスト」 などをモチーフとしている。

 

音楽がいい。

スカイスクレイパー

ドゥエイン・ジョンソン主演、アメリカの映画である。

 

FBIのウィル・ソーヤーは、事件で負傷して左足の膝から下を失った。

 

10年後、FBIを退職したウィルは、香港にいた。

 

ウィルは元同僚ベンの紹介で、高さ1000メートルを超える超高層ビル「ザ・パール」 のセキュリティ監査役に就いた。

 

彼は、このビルの98階に妻のサラ、娘のジョージア、息子のヘンリーと住むことになった。

 

彼らのいる部屋に、ベンが迎えに来た。

 

ウィルとベンは、このビルのオーナーであるジャオのオフィスへ、妻と子供達はパンダを見に出掛けた。

 

ジャオのオフィスは、220階にある。

 

ウィルはジャオに会った後、セキュリティシステムをチェックした。

 

そして、タブレットを渡され、ウィルの顔認証を登録した。

 

これで、ウィルだけがセキュリティシステムにアクセスできる。

 

オフィスを出たウィルとベンは、フェリーに乗った。

 

下船した時、何者かがウィルの腕に傷を負わせ鞄を奪って逃げた。

 

ウィルは、ベンのアパートで手当を受けた。

 

そこにサラから電話があり、ヘンリーが体調を崩したので98階の部屋に戻ったという。

 

ウィルは、明日、出直そうと言って電話を切った。

 

タブレット上着のポケットにあり、無事だったが、突然ベンが銃を向けタブレットを奪おうとした。

 

ベンは、テロリストの仲間だったのだ。

 

二人が格闘している時、銃が暴発して、ベンが息絶えた。

 

部屋から出たベンは、テロリスト達に襲われ、タブレットを奪われた。

 

その頃、テロリストの別のグループが、ビルの96階に火を点けた。

 

テロリストはセキュリティシステムをシャットダウンさせ、消火装置が停止した。

 

ウィルは、テロの容疑者となった。

 

この作品は、ウィル一人が大活躍するヒーロー物語だ。

 

アメリカ人は、こういうのを好む。

 

CGの出来が素晴らしく、本物のようなハラハラドキドキ感が味わえる。

 

細かい伏線を張ってあって、あざとい気もするが、脚本は丁寧だ。

 

 

 

 

 

恋は邪魔者

レネー・ゼルウィガーユアン・マクレガー主演、アメリカの映画である。

 

1962年。

 

作家バーバラ・ノヴァックは、ニューヨークに来た。

 

編集者のヴィッキー・ヒラーと組んで、著書を出版するためだ。

 

バーバラは、女性にとって恋愛は不要であり、女性は、もっと自由になるべきだと主張する「恋は邪魔者」 を書いた。

 

本を宣伝してもらうため、雑誌「KNOW」 のジャーナリスト、キャッチャー・ブロックにアポイントメントを取った。

 

バーバラとヴィッキーが、キャッチャーの友人ピーターと共に店で待っていると、キャッチャーからキャンセルの電話が入った。

 

プレイボーイのキャッチャーは、女を取っ替え引っ替え忙しく、彼が勝手に思い込んでいる「恋愛否定論者の行き遅れ」 に、会いたくなかったのだ。

 

会う約束をし、直前にキャンセルする、ということが何度も続いた。

 

ふとしたことからバーバラは、キャッチャーが女遊びをしていて会いに来ないと知り、彼女の方から撥ねつけた。

 

その後、バーバラの本は売れ出し、ベストセラーになる。

 

ベストセラー作家となった彼女は、テレビにも出演した。

 

そこで、本に出てくる最低の男の例として、キャッチャー・ブロックの名前を公言した。

 

そのせいで、キャッチャーに遊ばれていた女性達は、みんな、彼を振った。

 

キャッチャーは、バーバラが若くて美しい女性であることを知り、彼女にアポイントメントを取ろうとするが、会ってもらえるはずもなかった。

 

無碍に断られた彼は、バーバラの暴露記事を書いてやるとして、顔を知られていないことを良いことに、彼女に近づいた。

 

彼は、NASAの宇宙飛行士、ジップ・マーティンと詐り、彼女とのデートにこぎ着け.る。

 

恋愛コメディである。

 

笑えるシーンはないが。

 

 

 

 

ヘアスプレー

アメリカのミュージカル映画である。

 

1962年。

 

黒人差別が根強く残っているポルチモア。

 

太めのトレイシーは、毎日、元気に学校に通っている。

 

彼女の夢は、テレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」 で、憧れのリンクとダンスをすることだ。

 

ある日、ダーンサーのオーディションがあり、トレイシーも受けたが、太っていることが理由で受からなかった。

 

その日、学校に遅刻したため、居残り教室に。

 

そこでは、大勢の黒人の生徒達がいた。

 

トレイシーは、彼らにダンスを教えてもらい、友達になった。

 

楽しそうに踊っているトレイシーを、リンクがたまたま見掛けて、コーニーのパーティーに誘った。

 

パーティーではじけたトレイシーは、番組のダンサーに採用された。

 

トレイシー人気は、ぐんぐん上昇する。

 

トレイシーグッズも大人気で、父が営んでいる玩具店も大繁盛だ。

 

太めの体形を気にして引きこもりがちだった母エドナは、彼女のエージェントを務めるようになった。

 

それまで一番人気だったアンバーと、彼女の母親でありマネージャーでもあるベルマは、気に入らない。

 

それで、いろいろな嫌がらせを始めるのだった。

 

この作品は、観ている内に元気が漲ってくる。

 

ビッグサイズの主人公が、真っ直ぐで、パワフルで、そして可愛らしい。

 

黒人差別、見た目での差別など、重いテーマを扱いながら、心地よい時間が過ぎていく。

 

太めの母エドナ役は、ジョン・トラボルタだ。

 

これも、なんだか凄い。

 

 

ホリデイ

ケイト・ウインスレット、キャメロン・ディァス主演、アメリカの映画である。

 

アイリス ( ケイト・ウインスレット ) は、ロンドンにある新聞社に勤めるコラムニストだ。

 

クリスマス。

 

恋人だったジャスパーが、他の女と婚約して失意のどん底だ。

 

アマンダ ( キャメロン・ディアス ) は、ロサンゼルスで映画予告編製作会社を経営している。

 

同居している恋人が浮気をしたので、追い出した。

 

彼女は、仕事のストレスもあり、爆発寸前だ。

 

夜、ネットを見ていて、自宅を交換して休暇を過ごすサイトを見付けた。

 

そこで、イギリスの静かなコテージを見付け、申し込んだ。

 

それは、アイリスの家だった。

 

失意のどん底で遠くへ行きたかったアイリスは、すぐに同意した。

 

翌日から2週間、2人は家を交換する。

 

3列シートの真ん中で、窮屈な思いをしながらロスに到着したアイリス。

 

アマンダの家が大豪邸であることに、大喜びだ。

 

一通り見物して回った後、プールで泳ぎ始めた。

 

すると、アマンダの元カレの同僚が、代理で荷物を引き取りに来た。

 

彼の名前はマイルズ、優しい男だ。

 

一方アマンダは、ファーストクラスでロンドンに到着した。

 

そこからはタクシーだが、途中から道が狭くて入れない。

 

雪の中アマンダは、荷物を持って、ハイヒールで苦労しながら、やっと到着した。

 

彼女にとって、静かで理想的なコテージだったが、酒を呑んで音楽をかけても楽しめない。

 

そこへ、アイリスの兄グレアムが訪ねてきた。

 

孤独に耐えきれなくなっていたアイリスは、グレアムと一夜を共にする。

 

翌朝、しらふになると、気まずかった。

 

コメディタッチの作品で、楽しめる。

 

グレアム役は、ジュウド・ロウ、マイルズ役は、ジャック・ブラックだ。

僕がいない場所

ポーランドの映画である。

 

孤児院で暮らすクンデルは、反抗的で、いろいろ問題を起こしては、教師に手を焼かせていた。

 

彼には、友達かいない。

 

ある日、意を決したクンデルは、孤児院を脱走して故郷に向かった。

 

何とか家にたどり着くと、母の横には、見知らぬ男が寝ていた。

 

母は、クンデルとの再会を喜んだが、男に捨てられたくなかった。

 

クンデルは、そのまま家を出た。

 

彼は、川にうち捨ててある船で暮らし始める。

 

川縁からは、裕福な家が見えた。

 

この船には、空き缶が沢山捨てられていて、彼はそれを売って食べ物を手に入れた。

 

その後も、鉄くずを拾って、金に変えた。

 

ある日、酒臭い息をした少女が、船にやってきた。

 

彼女の名はクレツズカといい、裕福な家庭の次女だ。

 

姉に対するコンプレックスを紛らわせるため、彼女は酒を呑んでいる。

 

クレツズカはクンデルと口喧嘩をし、「二度と来ない」 と言って去ったが、パンや売れる鉄くずを運んできてくれるようになった。

 

暗い作品である。

 

ラストは、辛い。

 

 

 

 

山猫は眠らない 7 狙撃手の血統

アメリカの映画である。

 

豪邸で、男が狙撃され死亡した。

 

ブランドン・ベケットは、自殺した海兵隊員の葬儀に出席していた。

 

その海兵隊員も狙撃手で、ブランドンと同等の実績があった。

 

葬儀の後ブランドンは、新しい任務が与えられ、コロンビアのボゴタへ飛んだ。

 

作戦本部では、父トーマス・ベケットが、指揮を執っていた。

 

今回のターゲットは、麻薬王モラレスである。

 

モラレスはしばらく潜伏していたが、最近現われ、敵対する麻薬組織の幹部を、次々に抹殺していた。

 

豪邸で狙撃された男も、その1人だった。

 

麻薬捜査官のケイト・ストラーダは、何年もモラレスを追っていた。

 

モラレスの所在を示す情報が入ったため、チームを組んで襲撃する。

 

ブランドンはチームを援護する、という作戦だ。

 

翌日。

 

ブランドンと観測員が定位置に付き、チームは慎重に、アジトに突入した。

 

その瞬間アジトが爆発した。

 

情報は、罠だったのだ。

 

ケイトも狙撃された。

 

ブランドンは、すかさず狙撃手の位置を特定して発砲したが、取り逃がした。

 

彼は無事だったケイトに、敵の弾道が奇妙だったことを告げるが、動揺している彼女の耳に入らない。

 

作戦本部に戻ると、上官のジョン・サムソンから、作戦の中止を告げられた。

 

しかし、ブランドンの提案で、ケイト達に48時間の猶予が与えられた。

 

ブランドンとケイトは、麻薬捜査局 ( DEA ) の隠れ家に移動した。

 

父に忠告され周囲を警戒していたブランドンは、照準を定めるレーザー光を見付けた。

 

早速、狙撃態勢に入る。

 

ブランドンは、敵の弾道に違和感があったので、狙撃直後に横に飛んだ。

 

翌朝、壁に残された銃弾を調べたところ、最近開発された誘導弾だと分かった。

 

このシリーズは、回を重ねても一切の手抜きがない。

 

トーマスも、現場に復帰したらいいのにと思うのは、欲か。

 

彼が安全な作戦本部で指揮を執っているだけでは、つまらない。