メジャーリーグ、アスレチクスはディビジョンシリーズ ( 地区優勝決定戦 ) 敗れ、シーズンを終了した。
オフには、実力のあるスター選手が、3人も出て行ってしまう。
オークランドという土地柄もあって、球団の資金は乏しい。
ゼネラルマネージャーのビリー・ビーンは、低予算で来期の選手補強をしなければならなかった。
ビリーは、トレード交渉のためにインディアンスの事務所を訪ね、マネージャーに希望する選手を伝えた。
マネージャーは、そばにいる青年に意見を聞き、ビリーの希望を全て却下した。
青年の名はピーター・ブランドといい、独特のデータ分析「セイバーメトリクス」理論を用いて、選手の採用を決めていた。
ビリーはピーターの理論に興味を持ち、彼を引き抜いて、自分の右腕として採用した。
アスレチクスは、他球団が興味を持たないような選手でありながらも、特徴のある選手を、次々に安く手に入れた。
このやり方に、スカウト達は反発した。
特に反抗的なスカウトは、ビリーによって解雇された。
シーズンが始まった。
頭の古い監督は、ビリーの人選が気に入らない。
固定観念のまま選手を起用して、アスレチクスは負け続けた。
ビリーは、監督が使い続ける選手をトレードに出し、対抗する。
ついに、監督はセイバーメトリクス理論に従わざるをえなくなった。
アスレチクスは、息を吹き返した。
そして、勝ち続けた。
この作品は、実話に基づいている。
信じたことを貫いたら、やがて評価される。
元気がもらえる作品だ。