captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン

アメリカの映画である。

 

東欧の小国ソコヴィア。

 

悪の秘密結社ヒドラの研究施設に、アベンジャーズが攻撃を仕掛けた。

 

そこには、「ロキの杖」 があった。

 

さらに、ストラッカー博士が造りだした強化人間の双子がいた。

 

アベンジャーズは、施設を制圧する。

 

双子の一人スカーレットは、マインドコントロールの能力を持っている。

 

彼女はトニーに、彼のトラウマを幻覚として見せた。

 

トニーは、ロキの杖を手にし、本部に戻った。

 

杖の先端に付いている宝石に、人工知能のようなものが仕込まれているのを発見したトニーは、これをウルトロンに使うことにする。

 

やがてその人工知能が目覚め、人類救済のためには、人類を滅ぼさなければならないと判断した。

 

仮の肉体を持ったウルトロンと、アベンジャーズの戦いが始まる。

 

アイアンマンやマイティー・ソーなど、映画の主人公達を集めてアベンジャーズを結成し、地球を守るというシリーズである。

 

オタクとまでいかなくても、それぞれの超人 ( 強化人間 ) 達のことを知っている方が、より楽しめる。

 

知らなくても、CGを駆使した迫力のある映像とテンポのよい展開は、十分に楽しませてくれる。

 

思想も主張もなく、「映画は娯楽」 と言い切れる作品だ。

 

 

ザ・ファーム 法律事務所

トム・クルーズ主演、アメリカの映画である。

 

ハーバード・ロースクールを卒業するミッチは、成績優秀で、引く手あまただ。

 

どこの法律事務所も、良い条件を提示した。

 

中でも、メンフィスにある41人の少数精鋭の弁護士事務所は、破格の提示をした。

 

パーティーでの家族的な雰囲気も気に入り、ミッチはここに就職した。

 

妻のアビーは、当初不安を覚えていたが、素敵な家や高級車を用意されて落ち着いた。

 

初出勤の日、ミッチは午前6時半に出勤した。

 

彼の部屋には、次々に先輩弁護士が訪れ、司法試験の参考資料を置いていく。

 

最後に登場したのが、彼を指導するエイヴァリー・トラーだった。

 

早速彼は、ミッチをランチに連れ出す。

 

そこで、ケイマン諸島の顧客の話をした。

 

数日後、同僚の若手弁護士二人が、ダイビング中にボートが爆発して死亡した。

 

ある日の夜、店でコーヒーを飲みながら仕事をしていたミッチに、見知らぬ二人の男が話しかけてきた。

 

彼らは、死んだ二人の弁護士のことに関して、裏があるようなことを話して去った。

 

ミッチは、エイヴァリーとケイマン諸島に飛ぶ。

 

真面目で優秀な弁護士が、マフィアが絡む脱税事件に巻き込まれていく。

 

彼は、家族と自分を守るために、弁護士事務所やFBIを欺かなければならない。

 

緻密なプロットで、最後まで気持ちが張り詰めさせられる作品だ。

 

やや長いが、飽きさせない。

キャプテン・フィリップス

トム・ハンクス主演、アメリカの映画である。

 

2009年、リチャード・フィリップスはコンテナ船「マークス・アラバマ号」 の船長として、アデン湾を出港した。

 

目的地は、モンバサ。

 

海賊のいる海域を、通過しなければならない。

 

とあるソマリアの小さな漁村では、軍閥の圧力で、漁師が海賊をすることを強要されていた。

 

仕方なく、ムセ、ナジェ、エルミ、そして十代前半のビラルの4人が海賊をすることになった。

 

アラバマ号では、海賊に備えての訓練をする。

 

実際に、海賊が現われ一度は振り切るが、翌日、ついに乗り込まれてしまう。

 

フィリップスは、乗組員達を機関室に隠し、ムセ達を説得する。

 

隠れていた乗組員達は、協力してムセを捕らえて人質にした。

 

そして、ムセに加えて金庫にある3万ドルと引き替えに、船長を返すように要求した。

 

ところがムセを受け取った海賊達は、船長を人質にして、救命ボートで逃走した。

 

通報を受けた米駆逐艦ベイブリッジが、現場に急行する。

 

この作品は、実話に基づいている。

 

ソマリアの漁師達が、海賊にならざるを得ない事情も描かれていて、考えさせられる。

 

可哀相な漁師の物語、と言える作品だ。

 

 

遠い喇叭

アメリカの映画である。

 

アメリカ大陸の西部開拓は、ほとんどの先住民を征服して、終盤を迎えていた。

 

残すところ、一部族だけだった。

 

陸軍士官学校を卒業したてのマット少尉は、アリゾナのデリバリー砦に赴任してきた。

 

砦を仕切っていたのは隊長代理のメンウェアリング中尉で、彼の妻キティーも滞在していた。

 

中尉は、軍馬補給のため別の砦に向けて出発する。

 

ティーはワシントンに帰り、マット少尉は建築用木材の伐採に出掛けた。

 

しかし、マット達は先住民に襲われ、少尉一人が逃げ切った。

 

ティー一行も襲われて、彼女一人が馬車にとの残されていた。

 

そこに追いついたマットは、彼女を救い出し、洞穴で一夜を共にした。

 

砦に戻ったマットは、兵士を厳しく鍛え直す。

 

そこへ、隊長に任ぜられた少佐が赴任してきた。

 

マットの婚約者、ローラも一緒に来た。

 

近くの教会で、二人は結婚式を挙げる予定だ。

 

しかし、その日、先住民制圧に出撃する。

 

見どころは、景色の美しさだ。

 

広大な西部の荒野は、映画館の大画面で観たいものだ。

 

米軍が大勢の先住民を虐殺しているシーンは、動物を撃ち殺しているようで、気分が悪くなる。

 

殺される側の痛みは、全く伝わってこない。

 

白人にとって、有色人種は「動物」 なんだろうな。

鬼龍院花子の生涯

仲代達矢主演、任侠映画である。

 

大正10年、大阪で成功した鬼龍院政五郎は、故郷土佐に凱旋した。

 

正五郎には子供がなかったので、松江とその弟を養子に迎えた。

 

弟の方は、程なくして逃げてしまう。

 

松江は、政五郎の妾や子分達に可愛がられ、すくすくと成長していく。

 

ある日、闘犬に出掛けた政五郎達は、兼松と末長の喧嘩を仲裁した。

 

一旦は収まったものの、末長が兼松の土佐犬を殺してしまう。

 

兼松の頼みで、政五郎は末長の家に乗り込むが、末長は逃げていた。

 

政五郎は、そこにいた末松の娘つるを連れて帰って妾にした。

 

そして、つるが女の子を出産し、「花子」 と名付けられた。

 

極道の家に養子に来た松江、そして極道の家に生まれた花子。

 

好むと好まないにかかわらず、環境に翻弄されていく。

 

「鬼龍院花子の生涯」 ではあるが、花子は添え物に過ぎない。

 

主人公は政五郎であり、松江である。

 

夏目雅子が、「かっこいい」。

 

ただ、関東イントネーションでの土佐弁、関西弁は、ものすごい違和感だ。

 

映画そのものは面白いから、その点が勿体ない。

 

 

名犬ラッシー ( 2005 )

アイルランド、イギリス、フランス合作の映画である。

 

ラドリング公爵は、ヨークシャーの炭鉱町で狐狩りを楽しんでいた。

 

たくさんの犬を使って、一匹の狐を追いかける。

 

狐は、街の中に逃げてきた。

 

コリー犬のラッシーは、狭い路地で狐に出くわすが、そのまま逃がしてやる。

 

狐は炭鉱に逃げ込み、狩られなくて済んだ。

 

9歳の少年ジムは、両親と、この街に住んでいる。

 

コリー犬のラッシーが、彼の友達だ。

 

毎日、学校が終わる時間に、ラッシーは校門の前で待ていた。

 

ラドリング公爵の家に、孫娘のシーラが来ていた。

 

戦争が起きるかも知れないので、疎開してきたのだ。

 

シーラは、ラッシーを見かけて、きれいだと思った。

 

枯れかけていた炭鉱が、ついに閉鎖された。

 

ラッシーは、ラドリング公爵に売られてしまう。

 

フェンス付きの犬舎に入れられたラッシーだが、抜け出して帰ってきた。

 

しかし、帰ってきたものの、公爵のものになっているから、返さなければならない。

 

一旦返すものの、また、逃げ出してきた。

 

その後、公爵たちはスコットランドへ。

 

ラッシーも、ヨークシャーから直線距離で800キロ離れたスコットランドに連れて行かれた。

 

そこから逃げ出し、冒険が始まる。

 

有名な作品だ。

 

ストーリーが分かっていても、「動物もの」 は楽しめる。

 

リメイクにありがちな、時代や舞台の変更は、無い。

 

真っ向勝負に出たのは、監督の意地かプライドか。

 

 

名探偵コナン ゼロの執行人

日本のアニメーション映画である。

 

阿笠博士は、少年探偵団の三人と新しいドローンを飛ばしていた。

 

サミットの日、火星から無人探査機「はくちょう」 が、サンプルを採取して帰還する。

 

その頃、東京サミットの開催地である統合型リゾート施設「エッジ・オブ・オーシャン」で爆発が起き、警察官数名が死傷した。

 

サミットまで、まだ日があり、そんな時に爆破テロはおかしい、事故ではないのかと言われていた。

 

しかし公安部の捜査により、毛利小五郎が容疑者として浮上した。

 

現場に彼の指紋があったのだ。

 

公安部の風見たちが家宅捜査に来て、毛利のパソコンからサミット会場の見取り図や日程、そして会場にアクセスした痕跡が見付かった。

 

毛利は逮捕された。

 

コナンは、隣の喫茶店で働いているが正体は公安の潜入捜査官・安室透に抗議するが、受け入れられなかった。

 

毛利に犯行の動機はなく、状況証拠だけで起訴され、彼は拘置所に移された。

 

そのころ、インターネットに繋がっている様々なものが暴走したり発火したりする事件が相次いだ。

 

コナンは、IoTテロだと見抜く。

 

一方、毛利の弁護をしたいと、橘境子弁護士が妃弁護士事務所を訪れた。

 

相変わらず、緻密なプロットで大満足の作品である。

 

もはやコナンは、子供向けのアニメーションではない。

 

テンポが早く、社会の最先端のものが扱われているので、大人でもついて行けない人がいるだろう。

 

そんな人でも、「訳が分からないが、なんだか面白い。ハラハラドキドキ、ワクワクする。」 と感じるだろう。

 

手抜きがない脚本は、素晴らしい。

 

質を落とすことなく、シリーズを続けて欲しい。