ハーバード・ロースクールを卒業するミッチは、成績優秀で、引く手あまただ。
どこの法律事務所も、良い条件を提示した。
中でも、メンフィスにある41人の少数精鋭の弁護士事務所は、破格の提示をした。
パーティーでの家族的な雰囲気も気に入り、ミッチはここに就職した。
妻のアビーは、当初不安を覚えていたが、素敵な家や高級車を用意されて落ち着いた。
初出勤の日、ミッチは午前6時半に出勤した。
彼の部屋には、次々に先輩弁護士が訪れ、司法試験の参考資料を置いていく。
最後に登場したのが、彼を指導するエイヴァリー・トラーだった。
早速彼は、ミッチをランチに連れ出す。
そこで、ケイマン諸島の顧客の話をした。
数日後、同僚の若手弁護士二人が、ダイビング中にボートが爆発して死亡した。
ある日の夜、店でコーヒーを飲みながら仕事をしていたミッチに、見知らぬ二人の男が話しかけてきた。
彼らは、死んだ二人の弁護士のことに関して、裏があるようなことを話して去った。
ミッチは、エイヴァリーとケイマン諸島に飛ぶ。
真面目で優秀な弁護士が、マフィアが絡む脱税事件に巻き込まれていく。
彼は、家族と自分を守るために、弁護士事務所やFBIを欺かなければならない。
緻密なプロットで、最後まで気持ちが張り詰めさせられる作品だ。
やや長いが、飽きさせない。