大正10年、大阪で成功した鬼龍院政五郎は、故郷土佐に凱旋した。
正五郎には子供がなかったので、松江とその弟を養子に迎えた。
弟の方は、程なくして逃げてしまう。
松江は、政五郎の妾や子分達に可愛がられ、すくすくと成長していく。
ある日、闘犬に出掛けた政五郎達は、兼松と末長の喧嘩を仲裁した。
一旦は収まったものの、末長が兼松の土佐犬を殺してしまう。
兼松の頼みで、政五郎は末長の家に乗り込むが、末長は逃げていた。
政五郎は、そこにいた末松の娘つるを連れて帰って妾にした。
そして、つるが女の子を出産し、「花子」 と名付けられた。
極道の家に養子に来た松江、そして極道の家に生まれた花子。
好むと好まないにかかわらず、環境に翻弄されていく。
「鬼龍院花子の生涯」 ではあるが、花子は添え物に過ぎない。
主人公は政五郎であり、松江である。
夏目雅子が、「かっこいい」。
ただ、関東イントネーションでの土佐弁、関西弁は、ものすごい違和感だ。
映画そのものは面白いから、その点が勿体ない。