captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

ラスト・リベンジ

ニコラス・ケイジ主演、アメリカの映画である。

 

CIAのベテラン捜査官エヴァン・レイクは、新人達を前にしてスピーチをした。

 

同僚は引退して民間企業に移るつもりだったが、エヴァンは、まだ、この仕事を続けたかった。

 

しかし本部は、彼に引退を勧める。

 

エヴァンは、前頭側頭型認知症を患っていた。

 

病気のことが程なく本部に知れることとなり、反発した結果、彼は解雇された。

 

エヴァンは22年前、ケニアで拉致され、テロリストから拷問を受けていた。

 

そのテロリスト集団のリーダー、モハメド・バニールは、死んだことになっていた。

 

しかし彼はそれを疑い、22年間バニールを追っていたのだ。

 

そんな時、ルーマニアのテロリストを追っていたCIAエージェントから、情報がもたらされた。

 

バニールが患っている病気の薬を、ルーマニアのコーネル医師が手配していたのだ。

 

エヴァンは、元同僚で若手のミルトン・シュルツと共に、ルーマニアに飛ぶ。

 

認知症の症状に悩まされながら、復習に燃える捜査官。

 

もどかしくて、ずっと、イライラさせられる映画である。

 

映画を観てスカッとしたい人には、勧められない。

 

 

グリマーマン

ティーブン・セガール主演、アメリカの映画である。

 

ロサンゼルスで、犠牲者が十字架に磔にされた恰好で殺される事件が続いていた。

 

人々は、犯人を「ファミリーマン」 と呼んで恐れていた。

 

被害者は、皆、骨肉腫を患っていた。

 

ニューヨークから赴任したジャック・コール刑事は、ロサンゼルス市警のジム・キャンベルと組んで捜査を始める。

 

そんな折、ハイスクール立てこもり事件が起きた。

 

ジャック達は、犯人を逮捕するが、ドナルド・カニンガムという男が、話を持ちかけてきた。

 

犯人は街の実力者フランク・テレベルの息子だから、口裏合わせをしてくれと言う。

 

ジャックは、あっさり断る。

 

ドナルドは、フランクの用心棒だった。

 

そして、この街にいたジャックの元妻とその夫が、ファミリーマンの手口で殺された。

 

しかも現場には、なぜだかジャックの指紋が残されていた。

 

だがこの事件と、ロシア人夫婦殺害では、被害者は骨肉腫ではなかった。

 

ジャックは、模倣犯だとして捜査をする。

 

そして彼は、本物のファミリーマンを捕まえて尋問した。

 

やはり、ジャックの元妻殺害には関与していないようだった。

 

ジャックは彼を射殺する。

 

この作品は、セガールのための作品だ。

 

元CIAの特殊工作員という設定や、最後は殴り合いで決着を付けようとするところなど、「いつもの・・・」 である。

 

水戸黄門と同じで、定番の楽しさというものだ。

 

お約束通りでないと、返って違和感に苛まれる。

熊のアーネストおじさんとセレスティーヌ

フランスのアニメーション映画である。

 

地上は熊の町、地下はネズミの町。

 

この二つの種族は対立していた。

 

孤児院で暮らす子ネズミのセレスティーヌは、絵が得意な少女である。

 

でも、歯科医にならなければならなかった。

 

そのために子ネズミたちは、熊の町に出かけて、抜けた歯を集めていた。

 

ある日、セレスティーヌは抜けたばかりの小グマの歯をゲットしたが、帰る途中でゴミ箱に落ちてしまい、その中で一夜を明かした。

 

翌朝、熊のアーネストおじさんがゴミ箱をあさってセレスティーヌを見つけて、食べようとする。

 

セレスティーヌは、必死に説得して助けてもらい、そのお礼に、お菓子が沢山ある場所へ彼を案内した。

 

歯を一本しか持ち帰らなかったセレスティーヌは、先生に叱られ、再び熊の町に戻る。

 

すると、アーネストおじさんがお菓子を盗んだことで逮捕されていた。

 

護送されるアーネストおじさんに、セレスティーヌは取引を持ちかけた。

 

アーネストおじさんはそれを受け入れ、彼を縛っている縄をセレスティーヌに噛み切ってもらう。

 

逃走した二匹は歯の店に侵入して、大量の歯を盗んでネズミの町に戻った。

 

セレスティーヌは、一躍、英雄扱いだが、一緒に来たアーネストおじさんが見付かってしまい、大騒ぎに。

 

ネズミの警官から逃れて地上に出た二匹は、お菓子屋の車を盗んで、今度は熊の警察からも追われることになった。

 

二匹は、何とか逃げ切って山奥にあるアーネストおじさんの家にたどり着いた。

 

しかし、異なる種族は一緒に暮らせない。

 

事件は、続く。

 

シリアスなテーマを扱っているが、ほのぼのとした作風に仕上げている。

 

あまり知られていないが、日本は世界四位の移民大国である。

 

この作品のように、異民族同士、仲良くなるのは難しい。

 

いろいろと考えさせられる作品だ。

ゲット スマート

アメリカの映画である。

 

コメディタッチのスパイアクションだ。

 

秘密諜報機関コントロールに勤めるマックスウェル・スマートは、最優秀の分析官。

 

しかし、彼の夢はスパイになることなので、何度も昇格試験を受けていた。

 

8度目の試験でようやく合格したものの、優秀な分析官がいなくなると困るので、昇格は見送られた。

 

マックスは、気晴らしに散歩に出掛ける。

 

帰ったら、本部が敵対する組織カオスに襲撃されて、所属するスパイの個人情報が盗まれていた。

 

スパイ達か、次々に暗殺される。

 

マックスは、スパイに昇格して「エージェント86」 となった。

 

そして、整形したばかりで顔を知られていない美人の「エージェント99」 と組んで、カオスに立ち向かう。

 

テンポが速くて、雑なシナリオではあるが、楽しい。

 

コメディだけど、主人公は間抜けではなく、超優秀な分析官だ。

 

よく面白い作品に仕上げたと、感心する。

ザ・ウォーク

アメリカの映画である。

 

実話に基づいている。

 

1973年、パリ。

 

主人公フィリップ・プディは、無名の大道芸人だった。

 

街中で、綱渡りやジャグリングなどを披露して、日銭を稼いでいた。

 

彼は、8歳の頃にみたサーカスの綱渡りに感動し、独学で綱渡りを習得した。

 

その後、サーカスの団長パパ・ルディのもとで、基礎から学び直す。

 

しかし、考え方の違いから、フィリップはパパ・ルディから去った。

 

ある日、歯医者の待合室にあった雑誌で、ニューヨークのワールドトレードセンタービルを見た。

 

彼は、このツインタワーで綱渡りをすると決心する。

 

再び、パパ・ルディのもとでワイヤーの張り方を学び、新しくできた友人達と、ノートルダム寺院での綱渡りを成功させる。

 

そして、ニューヨークへ。

 

ドキュメンタリータッチである。

 

許可を受けず、夜中にこっそりワイヤーを張って渡るのだ。

 

下調べや準備段階から、見付からないようにとする緊迫感が伝わってくる。

 

ハラハラしながら、その時を待つことになる。

 

そして、400メートルを超える高さの綱渡りだ。

 

バーチャル・リアリティーではないが、ゾクゾクする。

 

映像が美しく、素晴らしい。

 

大画面で観たい作品だ。

クレヨンしんちゃん ガチンコ ! 逆襲のロボとーちゃん

日本のアニメーション映画である。

 

しんのすけと遊んでいて、腰を痛めたひろし。

 

医者へ行くも、あいにく日曜日で休診だ。

 

帰り道、公園で休憩していると、周りには家に居場所が無く時間を潰している父親ばかりが、たむろしていた。

 

そこに子連れのママ達が来て、オヤジ達を追い払う。

 

公園を出たひろしとしんのすけは、アンケートに呼び止められた。

 

ひろしは、そのまま無料エステを体験させてもらう。

 

帰宅したひろしを見たみさえが、叫び声を上げた。

 

ひろしが、ロボットになっていたのだ。

 

鏡を見て驚くひろし。

 

しんのすけは、ロボとーちゃんに大喜びだ。

 

ロボとーちゃんは、庭をきれいにし、犬小屋を新築、屋根の上のテレビアンテナも修理した。

 

しかも料理が上手で、ようやく、みさえもうち解けた。

 

しかしこれは、オヤジの復権を狙う男の、陰謀だったのだ。

 

よく練られた脚本で、大人も楽しめる。

 

終りかと思ったら、まだまだ続きがあって、意外な展開が楽しめた。

 

邦画は監督の思想信条が色濃く反映されてつまらないが、アニメは、そんなくだらないものがないから、面白いのだ。

 

ルパン、ドラえもん、コナン・・・など、宮崎アニメ以外にも、日本には良質のアニメーション映画がたくさんある。

パシフィック・ウォー

ニコラス・ケイジ主演、アメリカの映画である。

 

1945年3月、米巡洋艦インディアナポリスは、沖縄近海で神風特別攻撃隊の攻撃を受けた。

 

戦闘後、修理のために帰還する。

 

次に与えられた任務は、原爆の輸送だった。

 

極秘任務のため、艦隊ではなくインディアナポリス一隻だけで航行しなければならなかった。

 

艦長チャールズ・B・マクベイ3世は、何も言わずに引き受ける。

 

インディアナポリスには、対潜水艦用の設備はなかった。

 

インディアナポリスは、日本軍に見付かることなく、無事テニアン島へ原爆を送り届けた。

 

次の任務のため、フィリピン・レイテ島へ。

 

極秘でテニアン島に来たため、レイテ島へも護衛の駆逐艦を付けてもらえず、単独航行となった。

 

夜、日本軍の潜水艦に見付かり、魚雷攻撃を受ける。

 

そして、撃沈された。

 

艦長を始め、生き残った乗組員は海に飛び込み、筏に掴まって漂流する。

 

当たりには、鮫がうようよいて、犠牲になる者が続出した。

 

この作品は、実話に基づいている。

 

自らの保身のために、部下に責任を転嫁する上層部と、命令に従うしかない軍人。

 

ドキュメンタリータッチで、重い内容なのだが、CGがショボイ。

 

また、セットにも「安く仕上げた」 感があって、興ざめた。

 

昔のハリウッド映画では、何人であろうと、全員英語を喋っていたが、近頃は、その国の言葉を話すようになった。

 

この映画で、日本人同士は日本語を話している。

 

ハリウッドも、進歩したねぇ~。