2009年、リチャード・フィリップスはコンテナ船「マークス・アラバマ号」 の船長として、アデン湾を出港した。
目的地は、モンバサ。
海賊のいる海域を、通過しなければならない。
とあるソマリアの小さな漁村では、軍閥の圧力で、漁師が海賊をすることを強要されていた。
仕方なく、ムセ、ナジェ、エルミ、そして十代前半のビラルの4人が海賊をすることになった。
アラバマ号では、海賊に備えての訓練をする。
実際に、海賊が現われ一度は振り切るが、翌日、ついに乗り込まれてしまう。
フィリップスは、乗組員達を機関室に隠し、ムセ達を説得する。
隠れていた乗組員達は、協力してムセを捕らえて人質にした。
そして、ムセに加えて金庫にある3万ドルと引き替えに、船長を返すように要求した。
ところがムセを受け取った海賊達は、船長を人質にして、救命ボートで逃走した。
この作品は、実話に基づいている。
ソマリアの漁師達が、海賊にならざるを得ない事情も描かれていて、考えさせられる。
可哀相な漁師の物語、と言える作品だ。