マシュー・マコノヒー主演、アメリカの映画である。
アメリカの大学で講師をしているアーサー・ブレナンは、自殺するために、富士の樹海、青木ヶ原にやってきた。
彼は、立ち入り禁止のロープを超え、奥に進んだ。
適当な場所を見つけた彼は、そこに座り込んだ。
妻ジョーン宛に届いていた郵便物を取り出し、傍に置いた。
そして、睡眠薬を飲み始めた。
そのとき、道に迷ったかのように見える中年男性が見えた。
フラフラしながら歩いている男を見捨てられなくて、アーサーは彼の元に駆け寄った。
そして、持っていたペットポトルの水を飲ませた。
英語が通じた。
男は、ここを出たいと言う。
アーサーは、彼に出口の方角を示してやった。
男が去った後、元のところに戻ろうとしたアーサーは、迷ってしまった。
仕方なく歩いていくと、先程の男が、まだ迷っていた。
アーサーが示した方に道は無かったのだ。
しばらく行って駐車場に続く道が見つかったが、それは途中で消えていた。
アーサーは、男の手首に傷があるのを見つけて、彼も自殺に来たのだと知った。
アーサーは、ジョーンと二人で暮らしていた。
会社を辞めて大学の講師になった彼の給料は少なく、ジョーンが家計を支えていた。
辞職の原因は、彼の浮気だった。
それが不満で、彼女はアルコール依存症になっていた。
そして、些細なことで彼に食ってかかり、怒りを爆発させたのだった。
彼女の脳に、腫瘍が見つかった。
男は、ナカムラタクミと名乗った。
彼はキイロと言う名の妻と、フユという娘がいると話した。
この作品は、とても暗いファンタジーである。
ナカムラタクミは、渡辺謙が演じている。