オードリー・ヘプバーン主演、アメリカの映画である。
パリの高級ホテル。
脚本家のリチャード・ベンソンは、映画「エッフェル塔を盗んだ娘」の原稿に取り掛かっていた。
彼は、プロデューサーのアレクサンダー・マイヤハイムから、高額の原稿料を前払いで受け取っていた。
しかし、決まったのは表題だけで、彼は酒を飲んで遊んでいた。
2日後にパリ祭があり、アレックスがやってくる。
それまでに仕上げなければならない。
そこへ可愛らしいタイピスト、ガブリエル・シンプソンがやってきた。
ガブリエルは、パリ祭で新人俳優のフィリップとデートすると言った。
それを聞いたリチャードは、閃いた。
パリ祭での、娘の1日を描くのだ。
リチャードはプロットを組み立てた。
パリ祭の朝、祭りの広場。
ガブリエルをモデルにした主人公ギャビーは、デートの約束をしたフィリップに仕事が入ってしまい、落胆していた。
そこにリチャードをモデルにした男性リックが、近づいてきた。
リックは、嘘つきの泥棒という設定だ。
ガブリエルは夢見心地でタイプしていたが、リチャードの過剰なスキンシップで我に返った。
彼女は、自分でもストーリーを作り始めた。
この作品は、現実と二人が書く脚本とがリンクして進んでいく。
「オードリー・ヘプバーンが素敵だ」というだけの映画である。