イギリスの映画である。
1940年5月9日。
ドイツがベルギーやオランダに侵攻する中、イギリス議会は紛糾していた。
野党労働党は、難局を乗り越えるために、ネヴィル・チェンバレン首相の退陣を求めた。
首相を交代させることが、協力する条件だ。
与党保守党内では、ハリファックス子爵を後継に推す声が多かったが、それでは野党が納得しない。
仕方なく、評判の悪いウインストン・チャーチルを指名することにした。
5月10日、エリザベス・レイトンは、新しい秘書としてチャーチルの元に来た。
チャーチルは早速細かい指示を出し、戸惑うエリザベスを怒鳴りつけた。
妻のクレメンティーンは、そんな夫を宥めた。
チャーチルの元に、バッキンガム宮殿から電報が来た。
彼は宮殿に赴き、国王ジョージ6世から首相に任命され、組閣を命じられた。
国王も、チャーチルをよく思っていない。
組閣に当たってチャーチルは、あえて政敵のチェンバレンとハリファックスを入閣させた。
5月11日、チャーチルは議会で演説したが、拍手はなかった。
チェンバレンらは、彼がヒトラーとの和平交渉について語らなかったことが、気に入らなかった。
ナチスドイツは、フランスに侵攻した。
フランスに派遣されているイギリス陸軍30万人が、ドイツ軍に包囲されたとの知らせが入った。
見応えのある作品だ。