ジュード・ロウ主演、ドイツ、イギリス、アイルランド、アメリカ合作の映画である。
1942年、ドイツがソビエトに侵攻し、大都市スターリングラードで、激しい攻防戦が繰り広げられた。
ソビエトは、訓練も受けていない徴集兵を、大量に送り込んだ。
その中に、羊飼いのヴァシリ・ザイツェフもいた。
彼は、祖父から狼を撃つように仕込まれていて、銃の腕は良かったが、一兵卒でしかないので、銃は与えられていなかった。
激しい戦闘はドイツが勝ち、ヴァシリは死体の中に隠れて命を拾った。
彼は、政治将校ダニロフと一緒にいた。
少し離れたところに、勝利したドイツ将校たちが寛いでいるのが見えた。
ヴァシリはダニロフから銃を受け取り、彼らを狙撃して殲滅した。
命を救われたダニロフは、フルシチョフに戦意高揚を指示されたこともあり、ヴァシリの活躍を共産党機関紙の記事にして宣伝した。
ヴァシリは一躍、英雄になった。
二人の間に、友情が芽生えた。
ドイツはヴァシリを排除するために、狙撃手としてエルヴィン・ケーニッヒ少佐を送り込んだ。
この作品では、冒頭の激しい戦闘シーンが、観る者を一気に引き込む。
ただ物語は独ソの戦争ではなく、ヴァシリとケーニッヒの闘いである。