アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス合作の映画である。
インターポールのルイ・サリンジャーは、ヨーロッパ最大のメガバンクIBBCによる違法行為の情報を入手して、捜査をしていた。
共に捜査にあたっていたトーマス・シューマーが、銀行の情報提供者と接触した直後に、急死した。
解剖の結果、急性心筋梗塞と診断されたが、サリンジャーは納得できない。
青酸カリを注入された時の症状と酷似していたからだ。
しかし、ベルリン当局は毒殺の可能性は低いとした。
そしてサリンジャーは、ドイツ国内での捜査を禁じられてしまった。
フランス、リヨン。
共同で捜査にあたっているニューヨーク検事局の検事補エレノア・ホイットマンとサリンジャーは、シューマーが接触していた相手を突き止めた。
それは、IBBC幹部のアンドレ・クレマンという男だった。
彼は、シューマーが死んだ9時間後に事故死していた。
二人は、IBBC頭取ジョナス・スカイセンにアポをとって、ルクセンブルクの本部へ面会に行った。
本部ではスカイセンの代わりに、顧問弁護士とクレマンの事故死を担当した憲兵が出てきた。
既に報告書は書き換えられていた。
エレノアが、クレマン夫人とメールのやりとりをしているうちに、ヨーロッパ最大の軍事会社社長カルビーニの名前が出てきた。
カルビーニは、次期イタリア大統領候補に挙げられていた。
二人はカルビーニと面会して、IBBCが紛争国を借金まみれにして裏で支配している、との情報を得た。
その後カルビーニは、演説中に狙撃されて死んだ。
サリンジャーは、現場に残された足跡から、暗殺者が向かったと思われるニューヨークへ飛んだ。
この作品は、丁寧に作り込まれている。
展開が早く、気が抜けない。
銃撃戦は、迫力がある。