高倉健主演、日本の映画である。
実話に基づいている。
昭和32年。
南極、昭和基地では、第1次越冬隊員11人と、樺太犬15匹が過酷な任務をこなしていた。
間もなく第2次越冬隊と交代という時に、悪天候と氷河に阻まれ、南極観測船「宗谷」 は、なかなか基地に近づけない。
そのまま、4か月が過ぎた。
第2次隊の越冬は中止され、観測船から飛行機が昭和基地に降り立った。
第1次越冬隊は、犬を置いて撤退せよとの命令だ。
隊長の潮田暁は、何とか犬を救えないかと懇願するが、許されなかった。
彼らは、犬を鎖で繋ぎ、残りの食料を置いて立ち去った。
潮田は、帰国後、北海道大学講師を辞職して、樺太犬を提供してくれた飼い主を訪ねて謝罪する旅に出た。
リーダー犬「リキ」 の飼い主である志村姉妹は、謝罪する潮田を、きつく叱責した。
同じ越冬隊に参加していた越智健次郎は、謝罪行脚に出ている潮田の事を知り、彼に会いにきた。
その頃、残された犬たちは、鎖から脱出するため、必死にもがいていた。
15匹のうち8匹が脱出したが、基地内の餌を食べ尽くすと、自力で獲るしかない。
アザラシや小魚を獲ってしのいだが、冷たい海に落ちたりして、一匹、また一匹と死んでいった。
リーダー犬のリキも、タロとジロをシャチから守って死んだ。
第3次越冬隊の派遣が、決定した。
潮田と越智は、当然、志願した。
この作品は、南極の過酷さが伝わってくる。
当たり前だが、高倉健は素晴らしい。
犬への思いが伝わってきて、思い出しても心が震える。
本物のオーロラも、美しい。