韓国の映画である。
1980年。
キム・マンソフは、ソウルで個人タクシーの運転手をしている。
妻に先立たれ、11才の娘と二人暮らしだ。
韓国では学生運動が盛んで、街のあちこちで暴動が起きいてた。
キム・マンソフは、それを快く思っていない。
暴れる学生のせいで、商売もやりにくい。
脇道に入ると、軍に追われて学生が飛び出してきた。
それを避けようとして、サイドミラーを壊してしまい、さんざんだ。
彼は、家賃の滞納を大家の嫁になじられた翌日、食堂で儲け話を耳にする。
報酬は10万ウォン、滞納している家賃と同額だ。
彼は、その仕事を横取りして、ピーターという外国人を乗せ、光州へ向かった。
片言の英語で、ぎくしゃくしながらも順調な滑り出しだ。
途中、軍によって道が閉鎖されていた。
彼は諦めて帰りたかったが、光州に行かなければお金がもらえない。
裏道を通り、そこにいた軍人を上手く騙して、光州入りした。
そこは、軍が市民を弾圧していて、修羅場になっていた。
途中までは、ホームドラマみたいな感じで、やや退屈だ。
ところが、途中から一変して、命の危機を感じる緊迫したシーンが続く。
私は予備知識無しで、この作品を観た。
これは、凄い作品である。