captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

ブリッジ・オブ・スパイ

トム・ハンクス主演、インド、ドイツ、アメリカ合作の映画である。

 

1957年、アメリカとソ連は冷戦下にあった。

 

ソ連のスパイ、ニューヨークに暮らすルドルフ・アベルが、FBIに捕まった。

 

アメリカは公平な国である」 と世界に発信するため、アベルは裁判に掛けられることになった。

 

弁護士会は、ジェームズ・ドノバンを推薦する。

 

ドノバンは、長く刑事事件を扱っておらず、また、敵国のスパイの弁護ということで、躊躇したが、結局引き受けた。

 

家族には反対されるし、新聞記事になったことで、人々は彼に厳しい目を向けていた。

 

一方、米軍は高々度偵察機Uー2のパイロットを選定していた。

 

高度21000メートルからソ連国内を撮影し、もし撃墜されたら、機体を爆破して自害しろと命令される。

 

アベルは、有罪判決を受けた。

 

ドノバンは判事の元に出向き、アベルを生かしておくよう説得する。

 

いずれ米国民が捕虜になった時、交換できるからだ。

 

判事は納得し、死刑ではなく懲役刑を宣告した。

 

その頃、Uー2が撃墜され、パイロットが捕虜になった。

 

ソ連側から、密かに交渉の打診が来る。

 

東ドイツでは、ベルリンの壁が建設され、アメリカ人大学院生が東ドイツ当局に拘束された。

 

アベルパイロットの交換のため、ドノバンが交渉人になる。

 

到着した東ドイツで学生のことを聞いたドノバンは、アベルと、パイロット、学生の同時交換を模索する。

 

緊迫感のある作品だ。

 

ソ連東ドイツでは、いつ、理不尽に拘束されるか分からない。

 

共産主義国の怖さが、ひしひしと伝わってくる。

 

冬のベルリンの、暗い雰囲気。

 

見応えのある映画だ。