日本の映画である。
戦国時代末期、とある村の民が、野武士の話を聞いた。
四十騎の野武士集団が、その村を襲う計画だった。
村人の一人、利吉は戦うことを主張する。
しかし、所詮農民だ。
代官もあてにならない。
長老と話し合った結果、助けてくれる武士を雇うことにした。
利吉達は、助けてくれる侍を探しに出掛ける。
ようやく、勘兵衛という名の浪人を説き伏せた。
勘兵衛は、少なくとも七人が必要だと考え、スカウトを始める。
弟子入りを志願してきた若侍の勝四郎、旧知の七二郎など六人が集まって、村に出発した。
菊千代と名乗る暴れん坊が、一行についてくる。
村人は、当初、侍達を怖がっていたが、菊千代の機転によって、うち解けた。
侍達は、村人を鍛え、野武士集団を迎え撃つ作戦を立てた。
麦の収穫が終われば、それを目当てに襲ってくる。
それまでに、防御を固めていく。
ストーリーは一直線で、分かりやすい。
伏線も、無い。
名作と名高いが、脚本の勉強にはならないだろう。
侍一人一人の裏、バックボーン、私生活、などが描かれていないから、個性が薄い。
四人は個性的で区別がつくか、三人は同じ色だ。
脚本の手抜きか。
七人とも個性を際立たせると、複雑になりすぎるかも知れない。
この作品を元にして作られた「荒野の七人」 と見比べて、対応する配役を当てはめる楽しみはある。
3時間半ほどある長編だから、今の時代、ちょっときつい。