captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

勝手にしやがれ!! 脱出計画

哀川翔主演、日本の映画である。

 

藤田雄次と吉行耕作は、気楽な便利屋家業のチンピラだ。

 

神崎組組長から、二人に仕事の依頼があった。

 

神崎は、娘のアスカが男と付き合っているのを知って、怒っていた。

 

それで二人に、相手の素性を調べてくれというのだ。

 

二人は、公園でいちゃつくアスカと相手の男を、ビデオに撮影した。

 

相手は、予備校生の木村という男だ。

 

ビデオを見た神崎は激怒して、木村を連れて来いと、200万円を提示した。

 

二人に仕事を回している羽田由美子と鈴木栄は、200万と聞いて色めきたった。

 

しかし雄次は神崎の態度が気に入らず、断った。

 

ある日、雄次は神崎組の組員に追われている木村と出くわし、匿ってやった。

 

彼を家に連れてきて事情を聞くと、アスカに無理矢理誘われて、手を出してしまったという。

 

木村は、アスカが組長の娘だとは知らなかった。

 

彼は、「もうオーストラリアに逃げるしかない」という。

 

それを聞いて、雄次と耕作はときめいた。

 

 

この作品は、テンポのいいドタバタ喜劇である。

 

 

パリ、恋人たちの2日間

フランス、ドイツ合作の映画である。

 

ベネチアからパリへ向かう列車の中、旅に疲れたカップルが居眠りしている。

 

フランス人のマリオンとアメリカ人のジャックは、付き合って2年になる。

 

ニューヨークで同棲しているのだが、このところ倦怠気味だった。

 

そこで、気分を新たにするため、ベネチアに旅行したのだった。

 

二人は、ニューヨークに帰る前に、バリにあるマリオンの実家を訪れることにした。

 

2日間の滞在予定だ。

 

駅に到着してタクシーを待つが、なかなか来ない。

 

ジャックは文句を言いつつも、テロが怖くて、地下鉄にもバスにも乗るのが嫌だった。

 

やっとタクシーが来て、マリオンの自宅へ。

 

迎えに出たマリオンのママは、遅いと、愚痴を言った。

 

いつものことなので、マリオンは軽く流し、2階の自室へジャックを連れていった。

 

部屋のデザインにも、ジャックは文句を言う。

 

マリオンは軽く流す。

 

セックスしようとした時、合鍵を使ってママが入ってきた。

 

ランチの時間だ。

 

パパの手料理が振る舞われた。

 

それは、うさぎ料理だった。

 

フランス語がわからないジャックは、家族に揶揄われてもわからない。

 

食後に2人で街に出かけると、マリオンの知り合いが話しかけてくる。

 

言葉がわからないジャックは、馬鹿にされても気づかない。

 

そして、今夜はパーティーだ。

 

 

この作品は、キュートなラブコメディである。

 

マリオンが可愛らしい。

 

この作品を見て、「フランスな生まれたかった」と思うかもしれない。

 

 

さらば、ベルリン

ジョージ・クルーニーケイト・ブランシェット主演、アメリカの映画である。

 

1945年、ドイツ。

 

アメリカ人従軍記者のジェイク・ゲイスメールは、ポツダム会議を取材するため、ベルリンにやってきた。

 

空港には、専属運転手のタリー伍長が迎えにきていた。

 

小悪党のタリーは、ジェイクをホテルまで送って行くついでに、ジェイクの財布を盗んだ。

 

その後タリーは、娼婦の愛人レーナ・ブラントの部屋に行った。

 

そこで彼は何者かに襲われて、エミール・ブラントの居場所を聞かれた。

 

解放されたタリーは、酒場で働くレーナに会いに行き、エミールのことを尋ねた。

 

問い詰められたレーナは、エミールは亡き夫だと話した。

 

そこにジェイクがやってきて、レーナと再会した。

 

かつてレーナは記者であり、戦時中、ベルリンに赴任していたジェイクの手伝いをしていたのだった。

 

その頃二人は、愛人関係だった。

 

エミールのことは金になると考えたタリーは、盗んだジェイクの身分証を用いて、ソ連占領地に入った。

 

そこでシコルスキー将軍と会い、エミールを20万マルクで売り渡す約束をした。

 

数日後、ポツダム会議の前夜。

 

ジェイクは、身分証がなくて会場に入れず、困っていた。

 

近くの川辺で、タリーの射殺体が発見された。

 

ソ連領内の米兵射殺体にもかかわらず、ソ連アメリカも調査を始めなかった。

 

記者であるジェイクは、それを不審に思い、独自で調査を始めた。

 

そして、ソ連アメリカもレーナの行方を追っていることが分かった。

 

 

この作品は、モノクロで雰囲気を出している。

 

 

 

 

マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶

イタリアの映画であるる

 

1996年、名優マルチェロ・マストロヤンニが亡くなった。

 

1924年に生まれた彼は、48年に俳優としてデビューした。

 

その後、フェデリコ・フェリーニ監督「甘い生活」で、彼は世界的スターとなった。

 

 

この作品は、マルチェロ・マストロヤンニの没後10年を記念して製作された。

 

彼と交流のあった巨匠フェデリコ・フェリーニルキノ・ビスコンティをはじめ、共演した俳優、彼の娘バルバラとキアラなど、総勢30人のインタビューが収録されている。

 

マルチェロ・マストロヤンニの本当の姿が見られる作品だ。

DEATH NOTE リライト2 Lを継ぐもの 

日本のアニメーション映画である。

 

冒頭、前作「幻視する神」で死を迎えたLが、前作のあらすじを語る。

 

そして本編。

 

Lが死んで4年、夜神月 ( やがみらいと ) は警察庁に勤めていた。

 

キラによる悪人の処刑が続いていて、彼を英雄視する国も出てきた。

 

実際に、世界中で凶悪犯罪が減っていたのだ。

 

月はLの死を公にせず、二代目Lとして、Lの仕事を引き継いでいる。

 

彼はデスノートを、魅上 ( みかみ ) という生真面目な男に使わせている。

 

生前、Lは孤児院を作っていた。

 

Lの後を継ぐ能力があったのは、メロとニアの二人だった。

 

年上のメロは、後を継ぐべきはニアだとして、孤児院を去った。

 

成長したニアは、キラ対策本部「SPK」に入った。

 

ニアは月がキラであり、Lを名乗っていることを見抜いていた。

 

そして、月に宣戦布告した。

 

 

総集編なので、かなりの部分が省略されている。

 

前作に比べて、緊迫感は薄い。

 

 

 

 

我が道を往く

アメリカの映画である。

 

若いチャック・オマリー神父は、ニューヨークにあるセント・ドミニク教会に、助任司祭として赴任してきた。

 

この地域は治安が悪く、住民の信仰心も乏しい。

 

教会に寄付が集まらず、ボロボロだ。

 

フィッツギボン神父は、45年、ここにいる。

 

オマリー神父は、司祭から命を受け、この教会を立て直すためにやてきたのだった。

 

ただ、老神父を追い出すのが忍びなく、あくまでも助手としての立場でいた。

 

規律正しいフィッツギボン神父は、何かと型破りなオマリー神父を不安に感じた。

 

オマリー神父は、金融会社に勤めるテッド・ヘインズJr.から、彼の父が教会を駐車場に変えようとしていることを聞かされた。

 

教区の子供たちも荒んでいて、法を破ってばかりいた。

 

老神父は、礼拝に来さえすればいいとして、特に指導することはなかった。

 

オマリーは、子供たちが七面鳥を盗んだところを目撃した事がきっかけで、彼らに近づいた。

 

彼は少年たちのリーダーであるトニーに信頼された。

 

そして彼は、少年たちを教会の聖歌隊にして、教会で聖歌の練習を指導した。

 

老神父は、その歌声に苛立った。

 

そして、司教にオマリー神父を移動させる様、直訴した。

 

 

心が温かくなる作品である。

 

 

 

 

TOMORROW / 明日

日本の映画である。

 

1945年8月8日、長崎。

 

中川庄治と三浦ヤエの結婚式が、空襲の合間を縫って慎ましやかに行われ、近所の人がお祝いに駆けつけた。

 

肺の悪い庄治は、徴兵を逃れていた。

 

ヤエは看護婦である。

 

ヤエの姉ツル子が、結婚式の後に産気づいた。

 

彼女の夫は出征していて不在だ。

 

母のツイが、お手玉を解いて、中の小豆を煮た。

 

産婆によると、出産は今夜だ。

 

ヤエの妹昭子の恋人英雄に、召集令状が来た。

 

医大生である英男は、昭子に駆け落ちしようと言った。

 

その英雄を、明子は叱った。

 

ヤエの同僚の亜矢は、妊娠3ヶ月だ。

 

相手の男は呉に行ったきり、音信不通になっている。

 

庄司の友人で医師の石原継夫は、捕虜収容所で働いている。

 

彼は、病気のイギリス人捕虜のため食べ物を探していたが、捕虜は死んでしまった。

 

 

この作品は、描き方がすごい。

 

観る者は、8月9日に原爆が落ちる事がわかっているが、何もしてあげられない。

 

感情移入すればするほど、苦しくなる。