captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

2010年

アメリカのSF映画である。

 

「2001年宇宙の旅」の続編だ。

 

2001年、木星に向かった宇宙船ディスカバリー号は、搭載していたコンピューターHALの暴走で、4人の乗組員が死んだ。

 

生き残ったボーマンは、発見したモノリスに向かっていき「凄い、降るような星だ」と言い残して消息を絶った。

 

そして、9年。

 

ソ連が、宇宙船レオーノフ号を木星探査に向かわせることになった。

 

モノリスの謎が、木星の衛星軌道上に放置されたままのディスカバリー号にあると考えたのだ。

 

レオーノフ号には、ディスカバリーのミッションを担当していたフロイド博士、ディスカバリー号の設計者カーナウ博士、HALの開発者チャンドラ博士の3人のアメリカ人も乗り込んだ。

 

まず、木星の衛星エウロパを探査する。

 

葉緑素の反応があったからだ。

 

探査機を飛ばして観測すると、植物らしきものが見えた。

 

しかし、謎のビームが発射され、データが消えてしまう。

 

知的生物による警告だ、とフロイド博士は考えた。

 

次に、ディスカバリー号に乗り込み、HALを復活させる。

 

この映画は、ほぼ、原作に沿っている。

 

ただ、制作されたのが30年以上前なので、全体に古くさい。

 

ソ連は、既にロシアになっているし、冷戦も終わっているし・・・。

 

近未来を描く作品は、その時代になった時、現実との違いを比較してしまう。

 

予言ではないのだから、違っていても、かまわないのだが。

 

それはともかく、この作品は、「2001年宇宙の旅」より、遙かに分かりやすい。

 

前作は、何を言いたいのかよくわからない映画だった。

 

「映画通」と自称している人達は、絶賛していたのだが。

 

こちらの方が、ハラハラドキドキするシーンもあって、楽しめる。

リプリー

マット・デイモン主演、アメリカの映画である。

 

太陽がいっぱい」のリメイクだ。

 

1950年代のニューヨーク、ピアノの調律をしている真面目な青年トム・リプリーは、ある日、ピアノの演奏に出掛けた。

 

それは、グリーンリーフ船舶会社・社長のパーティーだったため、先輩のジャケットを借りて出演した。

 

そのパーティーで、社長夫妻に声をかけられる。

 

ジャケットが、名門プリンストン大のものだったからだ。

 

夫妻の息子ディッキーもプリンストン大の卒業生であり、イタリアで遊びほうけていてかえってこない。

 

連れ戻してくれないかと、トムは夫妻に頼まれたのだった。

 

引き受けたトムは、イタリアでディッキーにも気に入られ、遊び歩く。

 

やがて飽きられ、借りたボートの上で喧嘩になり、トムはデッキーを死なせてしまう。

 

遺体を海に沈めたトムは、ディッキーになりすますのだが。

 

パトリシア・ハイスミスの原作であり、「太陽がいっぱい」よりも原作に近い。

 

マット・デイモンアラン・ドロンの、どちらが魅力的か。

 

好みの問題だろう。

 

たた、マット・デイモンのゲイのシーンは、似つかない。

 

 

マイティ・ソー / ダーク・ワールド

アメリカの映画である。

 

超人達が繰り広げる戦い。

 

そこに、恋愛と親子の絆を絡めている。

 

アベンジャーズのリーダー、ソーの恋人ジェーンが、ダークエルフを身体に取り込んでしまった。

 

ソーがそれに気付き、ただちにジェーンの元に駆けつけ、彼女を父のいるアスカルドに連れていく。

 

ダークエルフの支配者マレキスは、アスカルドに猛攻撃を仕掛けた。

 

この戦争で、女王フリッガが戦死する。

 

ソーは、地下牢に閉じ込めていた義弟ロキにも協力を求め、仲間と共にマレキスに戦いを挑んだ。

 

この戦いでロキが、戦死する。

 

しかし、ジェーンを救出することに成功し、地球へテレポートした。

 

そして、セルヴィク博士が発明した機械を使って、マレキスの宇宙船を引きつけ、ソーとマレキスの決闘が始まる。

 

この類のものは、日本のアニメが一枚上手だ。

 

アメリカのスーパーヒーロー物は、ギリシャ神話の半神半人ヘラクレスを原点にしているような感じがする。

 

それに縛られているて、突き抜けた感じがしない。

 

アメリカの大人も、こういうのを喜んで観るのだろうか。

 

 

大空港

アーサー・ヘイリー原作の小説を映画化したものだ。

 

アメリカの映画である。

 

冬。

 

シカゴのリンカーン空港は、大雪に見舞われていた。

 

積雪のせいで、着陸した旅客機がメイン滑走路をふさいでしまう。

 

空港長のメルは、整備士のジョーに出てきてもらい、飛行機をどけさせようと必死だ。

 

別の滑走路から飛び立ったイタリア行きの旅客機には、爆弾を持った男が乗っていた。

 

この作品では、空港長と機長が、それぞれ不倫と離婚問題を抱えている。

 

爆弾犯人は、失業中で精神的に参っている。

 

無賃搭乗の常習犯であるエイダというおばあさんが活躍するのだが、これが、古いアメリカ映画に出てくるステレオタイプの老婆だ。

 

バート・ランカスターディーン・マーチンジョージ・ケネディなど、大物が出演している。

 

当然のごとく、原作の小説の方が数倍面白い。

 

監督の味付けが入るから、仕方がない。

 

小説を読んでいない人には、それなりに楽しめる。

 

 

バグジー

アメリカの映画である。

 

実在したマフィア、ベンジャミン・シーゲルを描いた作品だ。

 

彼は、バグジー ( 害虫 ) と渾名されていた。

 

ベンは勢力拡大のため、兄貴分マイヤーの指示で、西部に乗り込んだ。

 

ハリウッドに幼なじみがいて、そのつてで、撮影所に赴く。

 

そこで、新人女優ヴァージニア・ヒルと知り合った。

 

また、地元のマフィアと話を付け、カジノを買い取る。

 

そこを訪れた際、ラスベガスの広大な砂漠に、カジノ付きの豪華ホテル建設を思いつく。

 

ホテルだけでなく、やがては学校や病院も建設し、カリフォルニア州を支配するのだと夢が膨らんでいた。

 

資金を出すのは、マフィア達である。

 

当初、100万ドルの予定が、どんどん膨らみ、最後には600万ドルになった。

 

ベンは、以前の殺人事件で逮捕され、ホテル建設はねヴァージニアが仕切っていた。

 

ベンは、現金よりも夢や理想に生きる男だ。

 

この映画では、そのことを出演者の台詞で語らせている。

 

脚本としては、最低の手法だ。

 

性格は、演技で示さないといけない。

 

ここでは、一目惚れした女にぞっこんで、全てを信じ、任せきりにしてしまう男としか描かれていない。

 

ただの、馬鹿ではないか。

ロング・ライダーズ

アメリカの西部劇である。

 

南北戦争の後、実在した無法者ジェシー・ジェームズの物語だ。

 

ジェームズ兄弟とエルダー兄弟、その他数人が手を組んで、強盗団を結成していた。

 

彼らは銀行か鉄道会社しか狙わなかったので、庶民からは喝采を浴びていた。

 

被害者としては、黙っていられないので、ピンカートン探偵社に彼らを掃討するよう依頼した。

 

探偵社が、彼らの身内を殺してしまったため、抗争は泥沼化する。

 

しかし、強盗団は徐々に追い詰められていくのだ。

 

その間に、若い彼らは、それぞれの恋人結婚して、束の間の幸せを満喫する。

 

現代のように情報網が発達していないから、逃走中でも気を抜くことが出来るのだろう。

 

破天荒な彼らを見ていると、羨ましくもなる映画だ。

ファインディング・ドリー

ディズニーのアニメ映画である。

 

ファインディング・ニモ」の続編だ。

 

今回の主人公は、ナンヨウハギのドリー。

 

エイ先生のアシスタントとして遠足についていった時に、エイの群れが引き起こす激流に飲み込まれて気絶する。

 

その時に、昔のことを少し思い出した。

 

居ても立ってもいられなくなって、友達のニモ、その父親のマーリンと連れだって旅に出る。

 

行き先はカリフォルニア、「モロベイの宝石」と呼ばれるところだ。

 

そこは、海洋生物研究所の中にある。

 

ドリーは、到着するなり研究員に捕まって、研究所に連れて行かれた。

 

そこで、タコのハンクと知り合い、両親を捜す。

 

CGのレベルが高い。

 

手描きのアニメでは、どうしてもバックの動きが少なめになる。

 

紙芝居のようなものさえある。

 

しかし、ピクサー社のCGアニメは、背景の動きも実になめらかで、実写に近い。

 

物語の内容は、全く子供向けだ。

 

「成績の悪い子でも、頑張れば成し遂げられる。」といった教訓を押しつけているかのようだ。

 

ドリーは、本当は頭が良いが健忘症。

 

頭は良いけど、記憶力が極端に弱い。

 

この設定は、いかがなものか。