アメリカの映画である。
実在したマフィア、ベンジャミン・シーゲルを描いた作品だ。
彼は、バグジー ( 害虫 ) と渾名されていた。
ベンは勢力拡大のため、兄貴分マイヤーの指示で、西部に乗り込んだ。
ハリウッドに幼なじみがいて、そのつてで、撮影所に赴く。
そこで、新人女優ヴァージニア・ヒルと知り合った。
また、地元のマフィアと話を付け、カジノを買い取る。
そこを訪れた際、ラスベガスの広大な砂漠に、カジノ付きの豪華ホテル建設を思いつく。
ホテルだけでなく、やがては学校や病院も建設し、カリフォルニア州を支配するのだと夢が膨らんでいた。
資金を出すのは、マフィア達である。
当初、100万ドルの予定が、どんどん膨らみ、最後には600万ドルになった。
ベンは、以前の殺人事件で逮捕され、ホテル建設はねヴァージニアが仕切っていた。
ベンは、現金よりも夢や理想に生きる男だ。
この映画では、そのことを出演者の台詞で語らせている。
脚本としては、最低の手法だ。
性格は、演技で示さないといけない。
ここでは、一目惚れした女にぞっこんで、全てを信じ、任せきりにしてしまう男としか描かれていない。
ただの、馬鹿ではないか。