captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

魔法にかけられて

ディズニーの実写版ミュージカル映画である。

 

手描きのアニメーションが、挿入されている。

 

主人公ジゼル姫は、アンダレーシアの森で、動物たちと楽しく暮らしていた。

 

いつか王子様と出逢い、真実のキスを交わすことを夢見る日々だ。

 

そこへ、エドワード王子が現われ、互いに惹かれ合い、婚約する。

 

王子の継母ナリッサは、王妃の地位を奪われては大変と、ジゼルを現実の世界・ニューヨークへ追いやってしまった。

 

ジゼルは、弁護士ロバートと、その娘モーガンに救われ、一緒に住まわせてもらう。

 

現実的なロバートだったが、ジゼルに感化され、明るさや夢を取り戻していく。

 

一方、エドワード王子も、リスのピップを連れてジゼルを探しにニューヨークに来た。

 

生真面目、実直、単純、そして常識に欠けた愛すべき王子が、都会で様々なトラブルを引き起こす。

 

彼は、メリッサの家来ナザニエルの妨害工作のせいで、いつまで経ってもジゼルに会えない。

 

トラブル続きの中、ようやく2人は再会する。

 

ニューヨークの生活がすっかり気に入っていたジゼルは、エドワード王子の出現に動揺した。

 

そして、アンダレーシアに帰る前に、舞踏会に行くことに。

 

ジゼルはエドワード王子と、ロバートは恋人のナンシーを連れて舞踏会に来た。

 

そこへ、継母メリッサがドラゴンに変身して、ジゼルを殺しに来た。

 

剣を手にドラゴンに挑んだのは、エドワード王子ではなく、ロバートだ。

 

ディズニーのファンタジーだから、もちろんハッピーエンドを迎える。

 

とても意外なハッピーエンドだ。

 

この作品には、白雪姫をはじめディズニーの作品のパロディシーンが散りばめられている。

 

その場面に出くわす度に、懐かしかったり、嬉しかったりする。

 

音楽も素晴らしい。

 

家族で楽しめる作品である。

ダイヤルM

マイケル・ダグラスグウィネス・パルトロウ主演、アメリカの映画である。

 

金持ちであるスティーブン・テイラーは、若くて美しいエミリーを妻にしていた。

 

エミリーは、自分勝手なスティーブンが、気に入らない。

 

仕事の合間に、画家のデイヴィッドと浮気をしていた。

 

ある日、スティーブンとエミリーがパーティーに出かける。

 

エミリーが1人で出掛けて、デイヴィッドと落ち合うはずだったのだが、スティーブンがついてきたのだ。

 

エミリーは、会場でスティーブンにデイヴィッドを紹介する。

 

後日、スティーブンがデイヴィッドに電話を掛けてきて、会うことになった。

 

ティーブンはデイヴィッドの自宅兼アトリエに行き、妻との不倫を知っていることを明かす。

 

さらに、デイヴィッドは前科者であり、刑務所で絵を習ったことまで知っていた。

 

そしてスティーブンは、妻の殺害を依頼する。

 

ティーブンは自宅にデイヴィッドを招き入れ、殺害計画を詳細に説明した。

 

翌日、スティーブンはカードゲームに出掛け、エミリーは自宅に1人だった。

 

夜、風呂に入っていると電話が鳴った。

 

バスローブを着て、電話に出るエミリー。

 

覆面の男が、襲いかかった。

 

台所で激しく揉み合い、エミリーは首を絞められる。

 

エミリーは、手探りで手にした肉の温度計を、思い切り犯人の首に突き刺した。

 

ここから、話は複雑になっていく。

 

エミリーは大富豪の娘であり、スティーブンの経営する会社は、破綻の危機だった。

 

さらに、デイヴィッドの裏切りが絡んでくる。

 

最後まで、目が離せない作品だ。

マイ・ガール

アメリカの映画である。

 

主人公ベーダは、ペンシルバニア州の田舎町に住んでいる、11歳の少女だ。

 

母親は、彼女を生んだ後亡くなっていてる。

 

父は、葬儀屋を営んでいる。

 

ベーダは、ビクスラー先生に淡い恋心を抱いていて、彼が主催する詩の会に出掛けた。

 

先生は、「これは大人のための会だから、君にはまだ早い」と、つれない。

 

しかし参加者達は、ベーダを温かく迎えてくれた。

 

父が死体に化粧してくれる人を募集していて、美容師のシェリーが応募してきた。

 

二人は、次第に仲良くなっていくが、ベーダは、それが気に入らない。

 

ある日、家出すると決めて、友達のトーマスと自転車で外出する。

 

ところが、日が暮れると「母さんが心配するから」と、トーマスは帰ってしまう。

 

別の日、ベーダはトーマスに指輪を見せながら、「私はビクスラー先生と結婚するの」と言う。

 

そして、「キスしたことある ? 」と言いながら、強引にトーマスにキスをした。

 

ファーストキスの後の気まずい雰囲気。

 

帰り道、ベーダは指輪をなくしたことに気づく。

 

トーマスはベーダに、「もし、先生に振られたら、僕じゃダメかい ? 」と聞いた。

 

ベーダは、少し考えてOKする。

 

翌日トーマスは、指輪を探しに出掛けた。

 

この作品は、切ない。

 

トーマスに感情移入して観てしまうと、本当に切ない作品だ。

 

ベーダの気持ちを察すると、これまた辛い。

 

ラストは希望が持てる作品だ。

 

 

 

 

 

 

動乱

高倉健吉永小百合主演、日本の映画である。

 

昭和7年、宮城大尉は陸軍仙台連隊で隊長を務めていた。

 

ある日、初年兵の溝口二等兵が脱走した。

 

姉・薫が千円で芸者として売られることを聞いて、死刑覚悟で脱走したのだった。

 

彼は捕まり、自決を迫る上司を殺してしまう。

 

宮城大尉の弁護も届かず、彼は銃殺刑に処せられた。

 

宮城大尉は、父親から千円を借り、溝口二等兵への香典とした。

 

やがて彼は、部下を脱走させた責任を問われ、朝鮮へ左遷される。

 

そこで、彼の歓迎会が開かれ、薫と再会した。

 

宮城に責められた薫は、数日後に自殺を図る。

 

宮城は、雪の中でたれている薫を救い出した。

 

暫くして宮城大尉は、東京に戻り、第一連隊に配属となった。

 

薫を妻とするが、彼女を抱くことはなかった。

 

彼の家には、軍の腐敗に不満を持つ青年将校達が集まり、連日、議論をしていた。

 

憲兵隊の島が向かいの家に住み、彼らを監視していた。

 

宮城は薫を伴い、恩師である神崎中佐を鳥取へ訪ねた。

 

薫は神崎中佐の妻子を見て羨ましく思い、宮城に迫るが、宮城は薫を抱こうとしない。

 

やがて神崎中佐は、単身、軍務局長を暗殺した。

 

これが、二、二六事件へと繋がっていく。

 

高倉健が、格好いい。

 

この作品を観た男は誰でも、高倉健のようになりたいと思うだろう。

 

彼の、他の作品を観ても、同じだが。

 

高倉健が、高倉健を演じている作品である。

 

真面目、誠実、男らしい・・・。

 

男の理想像だ。

 

また、吉永小百合も美しい。

 

 

 

 

 

 

アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ

フランスの映画である。

 

2010年、ダミアンとレイトの活躍で壁が取り払われるはずだったパリ13地区。

 

3年経った2013年、何も変わっていなかった。

 

13地区に住んでいるレイトは、壁を爆破して回る日々だ。

 

壁の中は、相変わらず無法地帯である。

 

ダミアンは、麻薬取引のある店で、女装して潜入捜査をしていた。

 

この店のボスや取引相手を、まんまと騙し、麻酔を打って捕まえる。

 

捜査が終了して、家に戻ったダミアンは、麻薬不法所持で逮捕された。

 

警察の罠だ。

 

彼は、地下の牢に拘束された。

 

夜、パトロール中の警官が、秘密保安局DISSに射殺された。

 

DISSは、死体を乗せたパトカーを13地区に運び込み、ギャング達に銃撃させた。

 

そして、この模様を撮影し、ニュース番組で流したのだ。

 

DISSの局長ガスマンは、建設業者と癒着していて、街の開発のために13地区を破壊する目論見だった。

 

しかし、DISSの犯罪を少年達が隠し撮りしていて、映像が入ったSDカードをレイトに手渡す。

 

レイトが再生している時、DISSが、彼の家に踏み込んできた。

 

逃げたレイトは、警察署に侵入し、ダミアンを救い出す。

 

DISSとの戦いが始まった。

 

レイトのパルクールが見物なのだが、前作「アルティメット」より、随分少なかった。

 

その代わり、ダミアンの格闘シーンが増えている。

 

ジャッキー・チェンを意識しているかのような演出だ。

 

当然のことながら、ジャッキー・チェンの作品の方が遙かに上を行っている。

 

この作品は、進む方向を間違えたのだ。

 

 

フェリスはある朝突然に

アメリカの映画である。

 

高校三年生のフェリスは、サボりの常習者だ。

 

ある晴れた日、仮病を使ってまんまと両親を騙し、学校を休む。

 

見破っている妹のジーニーは、不満でいっぱい。

 

家族が出掛けた後、シャワーを浴びてさっぱりしたフェリスは、親友のキャメロンに電話を掛けた。

 

キャメロンは体調が悪くベッドで寝ていたが、フェリスの元に出掛ける。

 

ルーニー校長は、フェリスのずる休みを見抜いており、母親に電話して留年をにおわせるが、息子を信じ切っている母親は、取り合わない。

 

学校に、スローンという名の女生徒の父から、祖母が亡くなったと電話が掛ってきた。

 

スローンはフェリスの恋人であり、「くさい」と睨んだ校長は、電話を掛けてきたのがフェリスだと思って、悪態をつく。

 

その時、フェリス本人から電話が掛ってきた。

 

慌てふためく校長は、平謝りだ。

 

だが、相手はキャメロンだった。

 

フェリスは、キャメロンの父親が大事にしているクラシックのフェラーリを持ち出した。

 

スローンを早引けさせるのに成功し、三人でドライブする。

 

三人は、高層ビルの展望台、美術館、レストランなどで、一日中遊び回った。

 

フェリスは、やることなすこと、全て上手くいく。

 

パレードで、歌も歌った。

 

フェリスを見ていて、引っ込み思案のキャメロンが、少しずつ変わっていく。

 

その頃ルーニー校長は、フェリスを捕まえるべく彼の家に行く。

 

インターホンの細工を見破り、侵入しようとするが、飼い犬に襲われた。

 

校長には、さらに災難が続く。

 

フェリスが、「人生は短い。時には立ち止まって楽しむべきだ。」とカメラに向かって言う。

 

まさに、その通りだ。

 

日常の業務に追われ、一日一日が、あっという間に過ぎてしまう。

 

気がつけば、年齢を重ねているだけの人生だ。

 

ハッとさせられる映画である。

 

 

 

 

馬上の男

アメリカの西部劇である。

 

主人公オーウェンは、牧場主だ。

 

恋人だったローリーは、オーウェンを捨て大富豪と結婚した。

 

この男は、金に物を言わせて周囲の牧場を買い占める。

 

ローリーは、オーウェンに対する思いが捨てきれず、結婚式直前に口づけを交わす。

 

ある日、オーウェン達が牛を移動中にガンマン達に襲われた。

 

カウボーイの一人が撃たれて死ぬ。

 

大富豪は、ローリーだけでなくオーウェンの牧場も欲していて、ガンマンを雇って彼の命を狙っていた。

 

主人公オーウェンは、銃を使うが、早撃ちでもないし、凄腕というのでもない。

 

強いヒーローではないのだ。

 

スカッとしない西部劇である。

 

欲求不満が残る。