昭和7年、宮城大尉は陸軍仙台連隊で隊長を務めていた。
ある日、初年兵の溝口二等兵が脱走した。
姉・薫が千円で芸者として売られることを聞いて、死刑覚悟で脱走したのだった。
彼は捕まり、自決を迫る上司を殺してしまう。
宮城大尉の弁護も届かず、彼は銃殺刑に処せられた。
宮城大尉は、父親から千円を借り、溝口二等兵への香典とした。
やがて彼は、部下を脱走させた責任を問われ、朝鮮へ左遷される。
そこで、彼の歓迎会が開かれ、薫と再会した。
宮城に責められた薫は、数日後に自殺を図る。
宮城は、雪の中でたれている薫を救い出した。
暫くして宮城大尉は、東京に戻り、第一連隊に配属となった。
薫を妻とするが、彼女を抱くことはなかった。
彼の家には、軍の腐敗に不満を持つ青年将校達が集まり、連日、議論をしていた。
憲兵隊の島が向かいの家に住み、彼らを監視していた。
宮城は薫を伴い、恩師である神崎中佐を鳥取へ訪ねた。
薫は神崎中佐の妻子を見て羨ましく思い、宮城に迫るが、宮城は薫を抱こうとしない。
やがて神崎中佐は、単身、軍務局長を暗殺した。
これが、二、二六事件へと繋がっていく。
高倉健が、格好いい。
この作品を観た男は誰でも、高倉健のようになりたいと思うだろう。
彼の、他の作品を観ても、同じだが。
真面目、誠実、男らしい・・・。
男の理想像だ。
また、吉永小百合も美しい。